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ロシャス(ROCHAS)が、2015年春夏コレクションを2014年9月24日(水)にパリで発表した。
アレッサンドロ・デラクア(Alessandro dell'Acqua)が贈る今季のショーは、ピュアでフェミニンな装いをベースに、ポイントでカレッジテイストをプラスするというユニークな試みがなされている。
コレクションピースは、遠目で見るといつものブランドらしいリュクスでドレッシーな装いだ。柔らかなコーラルのシャツやスカートにはエプロンでボリュームを重ねたり、白レースのシャツにはスリップのようなドレスを合わせたり……。また透け感が美しいロングドレスには可憐な花々や小鳥たちが描かれるなど、控えめでエレガント、けれどもどこかセンシュアルな服が次々に登場する。
しかし誰もが気づくのは、意外性のある要素を、さりげないようで大胆に散りばめているということ。例えばまず目に入る「R」のロゴマークは、繊細なシースルーのブラウスやコートなどにあしらわれている。とことんフェミニンな服に、ポツンとあしらわれたスポーティなフォントのロゴは面白い。
またロシャスとは無縁のような、バックルベルトを取り入れたのも新しいアイディアだ。高い位置でウエストマークしているだけでなく、コートやドレスの胸元にアクセントとしてコーディネート。特にドレスは、帯のような生地をベルトでおさえてバストに巻き、それをバックスタイルに垂らすという斬新なスタイルも披露された。その他、スクールテイストなライン入りソックス、キラキラとしたフリンジのシューズやクラッチバッグといった小物も、ソフトなイメージのコレクションに、遊び心を加えている。
そして多用されたメッシュも忘れてはならない。ロングスカートやドレスの裾に用いて、丈感をカモフラージュしたほか、ドレスのデコルテやトップスの一部に採用し、絶妙なバランスで素肌を覗かせた。少女性がありながらも、少しエキセントリックな一面が新鮮なコレクションであった。
