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【インタビュー】フット ザ コーチャー 竹ヶ原敏之介 - 変わらぬ靴作りへの想い


オーセンティック シュー&コーより

一目見ただけで印象に残るデザイン。それが竹ヶ原敏之介が生み出す靴。フット ザ コーチャーオーセンティック シュー&コービューティフルシューズフットストック オリジナルズな様々なブランドを手がけ、タカヒロミヤシタザソロイスト.とはコラボレーションスニーカーなども展開するデザイナー竹ヶ原が、若かりし頃から靴と向き合ってきた自身の経験を語った。

革靴を作り始めたきっかけを教えて下さい。

高校生のころに、イギリスのシューズデザイナー、ジョン・ムーア(John Moore)やベネディクト・オコナー(Benedict O’Connor)の作品を見たのがきっかけです。それまで持っていた靴の概念を思いっきり否定したようなデザインに衝撃を受けました。当時の靴は、履き心地や作りの良さというよりも、凝ったデザインだったりデザイナー本人が自ら制作していたり、作り手の魂が感じ取れるものが多かったですね。

最初はどうやって作っていましたか?

始めは何も分からなかったので、自分の足に紙を当てて型を取り、そのパターンに沿って革を裁って。ふんわりと靴の形を作ってボンドで止めた後、手で縫うといった相当プリミティブなやり方で作っていました。革の靴下に底を貼ったような感じですかね。 初めて作ったときは、三日三晩一睡もせずに完成させて、あまりの嬉しさに靴を履いたまま眠ってしまいました。

靴作りと平行して、いろんなタイプの靴を分解して構造を研究しました。セメンテッドの靴やマッケイの靴など簡単なものからばらしてみて、パターンや構造をノートに書き込んで自分なりのレシピを作りました。この構造にするには順序はこうだとか、こういうかたちのペンチがあると便利だなどと試行錯誤しながら、必要な道具があれば自作して。

そうやって突き詰めて行くうちにやっぱり限界を感じて、イギリスのコードウェーナーズ靴学校に行って教科書を買い、それを見ながら作っていました。


フット ザ コーチャー 2015年春夏コレクション - カントリーシューズや艶やかなパイソン登場より

どんな靴を作っていたのでしょう。

十代の頃は履き心地など考えずにただひたすら作っていました。そう、まさに自分がかっこいいと思うものをとにかくかたちにしていた感じです。例えば、ウッドベースのヘッドを斬ってソールにしたり、蛇を捕まえて自分で鞣してみたり。動物の骨を繋ぎ合わせて靴にしたり、よくわからないけど靴を煮て食べたりしていました。当時は靴に関係することならとにかく何でもやってみたいと思っていたんでしょうね。

当時、どんなことを考えていたか教えてください。

あったのはモチベーションです。“自分が作った靴を、多くの人に履いて欲しい”という気持ちが常にありました。でも当時はまだ学生でしたし、ブランドを作りたいというところまではあまり考えていませんでした。当時から自分で履くよりも、人の為に作ったりプレゼントするほうが多かったです。完成することよりも、その靴を履き手に喜んでもらいたかった。今になってもこの思いは変わりません。

立ち上げて間もなく、どのようなアプローチをしましたか?

まずは世の中に存在を知ってもらいたいと思っていたので、22歳の時に、作った靴が50足くらい貯まったのをきっかけに、渋谷でインスタレーションを催しました。事前に作品のブックを作って、好きなショップや雑誌の編集部に挨拶にまわる。こういう靴を作っています、インスタレーションをやるので是非見に来て下さいという感じで。その時に、立花ハジメさんや横尾忠則さん、中村達也さん(元ブランキージェットシティー)など8人のアーティストに靴をオーダーメイドで制作し、プライベートで履いてもらった後、それぞれのモデルの特色と経年変化を展示するといったことも試みました。

この頃には、靴のデザイナーとして生きていく気持ちがありましたか?

仕事として成立する自信はありませんでしたが、世間に順応するのが苦手だったので、靴作りが駄目だったら後は無いだろうという危機感はありました。

実際にビジネスとしてみると何が大変でしたか?

初めてセレクトショップで取り扱ってもらえたのが確か21歳くらいの時だったのですが、ビジネスとなると全てが初めてのことなので何もかもが大変。いま思うと、この頃は自分の作品とニーズのギャップを初めて経験して悶々としていましたね。よく自分が靴を作る意義を自問自答していました。

実際のところは1足作るのに二週間ほどかけて制作して、3万円弱で卸していましたのでしばらくは全く採算が合わなかったですね。

次ページでは「渡英、老舗トリッカーズでの靴漬けの日々。ブランドの本格的な再開」について

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