ホロマーケット(Holo Market)は、2023年秋冬コレクションを2023年3月16日(木)に発表した。

アメリカのマインドと日本のものづくりをかけ合わせて

アメリカの自由なマインドと日本のものづくりの融合を目指し、今季のホロマーケットは“Japanese Craftsman meets America”をテーマに掲げた。アメリカンヴィンテージの表情豊かな布地や、自由や自然回帰を求めるヒッピーカルチャーなどを着想源に、都市生活を送る現代人に向けた、上質でヒップなウェアを提案する。

各地の職人とタッグ、表情豊かなテキスタイル

注目は、テキスタイルデザインも手がけるホロマーケットのデザイナー・吉田力が職人とタッグを組んで作り上げた風合い豊かなテキスタイル。京都の手捺染、福井の刺繍、 京都のラッセル、 福山のデニム、埼玉のニット編みなど、日本各地の職人たちの手で生み出された独自の風合いが、花やペイズリー、幾何学模様といったモチーフを、より一層表情豊かに見せている。

例えば、ペイズリーと植物のモチーフを刺繍したブルゾンは、糸の織り成すくっきりとした輪郭線がタトゥーを彷彿させ、ダマスク模様を全面にあしらったカーディガンやデニムパンツはヒッピースタイルの軽快で華やかな雰囲気を思わせる。タイダイを施した柔らかなウールボアベストや、温かみのあるブラウンを基調としたチェック柄カーディガンもまた、緩くカジュアルな雰囲気を描き出している。

3Dフロッキー加工を施したウールフラノのハンティングジャケットやスラックスは、立体感のあるペイズリー模様が印象的。立体的な質感により、模様の華やかな躍動感が際立っている。

ラフなシルエットやスタイリング

極端にルーズなわけでもなく、かといってタイトでもないつかず離れずのシルエットやラフなスタイリングが、フリーで開放的な雰囲気を漂わせるのに一役買っている。ややドロップショルダーに仕立てた開襟シャツは、分量感のあるタイダイのドローストリングパンツにタックインして、リラクシングな佇まいに。フラワーモチーフを中心に据えたフーディーには、ニットを肩にかけ、しなやかなドレープ感のドット柄パンツをコーディネートして気楽なムードを演出した。

また、袖をゆったりとたるませたカーディガンを羽織ったルックや、カットソーを上から重ね、さくっと腕まくりをしたシャツスタイル、ニットの裾をベルトのバックルにひっかけるようにしてアクセントを効かせたスタイリングなども登場した。