ジバンシィ バイ リカルド ティッシ(Givenchy by Riccardo Tisci)が、2014-15年秋冬コレクションを2014年3月2日(日)にパリファッションウィークで発表した。
今季は、フランス語で上流社会などを意味する言葉「bon ton」がキーワード。1940年代の上品でクラシックなデザインをベースに、パイソンやレオパードといったアニマル柄、そして蝶々の模様などで、華やかさや強さを表現する。
前半は、プリーツやラッフルをふんだんにあしらったフェミニンなドレスが登場。スモーキーなペールピンクのドレスには、全身に蝶々が舞っているほか胸元にも大きくあしらわれた優雅なデザイン。蝶のモチーフは拡大されたり、レースにしたりとコレクションで何度も登場する。
様々なファーを用いたコートにも注目したい。ミンク、フォックス、アストラカンなど、異なる質感のファーを贅沢に一着のコートに使用しているほか、ふんわりとしたマラブーを袖に使用したボリューム感たっぷりのアイテムなど、ラグジュアリーかつ斬新なアウターが充実している。
また、至るところに見られる“バンド”の飾りもポイントだ。ジバンシィ バイ リカルド ティッシ 2014-15年秋冬メンズコレクションにも見られたデザインは、パンツの両サイドやコートのバックスタイル、そしてシャツにもあしらわれ、クラシカルな着こなしにモダンなアクセントを与えている。ラストはマリアカルラ・ボスコーノ(Mariacarla Boscono)がスパンコールが輝くハイウェストのロングドレスで現れ、今季のショーを締めくくった。