メアグラーティア(meagratia)の2023年秋冬コレクションが発表された。
今季のメアグラーティアは、“Reflection”がテーマ。静寂を水面に映し出しゆらめく朝霞の湖、木々の息吹に身を任せ、まどろみの中で見る面影、水面に起きた瑠璃色の波紋がゆらゆらと陽の光を浴びながら柔らかに煌めく様子をイメージしたコレクションを展開していく。
目を惹くのは、“反射”を落とし込んだディテール。たとえばテーラードジャケットは、襟元やジャケットの下部、両サイドを、まるで裏地のようなデザインに。糸がほつれた、ボディとは異なる色の布の切れ端を縫い付けている。表と裏は対であること、互いに反射し合っていることを表しているかのようだ。
グラデーションのニットは、水滴が落ち、幾重にも広がっていく波紋を彷彿とさせる。波紋に明確な境界線はなく、曖昧な線が表現されている。
メアグラーティアを象徴する“花”のモチーフは、ダウンやシャツ、パンツなどにあしらわれて登場。アウターは、水面に浮かぶ花々のように、全面に花々や草をうっすらと散りばめた柄で。またパンツには、膝あたりを横断するように、シャツと同じ柄の花々を配した。
カラーは、瑠璃色の水面を意識したかのようなライトブルーやネイビーをはじめ、ベージュやグレー、ブラウンなどのシンプルかつ温かな色合いが揃う。差し色として、パープルやレッドなどのカラーを用いてコレクションを全体を引き締めた。