1915年、映画の撮影中、橋から落ちて大怪我を負い、病室のベッドに横たわるスタントマンのロイは、自暴自棄になっていた。そこに現れたのは、木から落ちて腕を骨折し、入院中の5才の少女・アレクサンドリア。ロイは動けない自分に代わって、自殺するための薬を薬剤室から盗んで来させようと、思いつきの冒険物語を聞かせ始める。愛する者や誇りを失い、深い闇に落ちていた6人の勇者たちが力を合わせて悪に立ち向かっていく。
『落下の王国』は、『ザ・セル』で鮮烈なビジュアル世界を築いたターセム監督が4年の撮影期間をかけて完成させた作品。13の世界遺産、24ヵ国以上のロケーションを巡った映像美は必見だ。傷ついたスタントマンの青年が純真な少女に語りだす、思いつきの冒険物語はやがて、6人の勇者が悪に立ち向かう愛と復讐の叙事詩となる。