賓日館(ヒンジツカン)は、三重県伊勢市にある、休憩・宿泊施設として建てられた建築。国指定重要文化財。
1887年、伊勢神宮の賓客の休憩・宿泊施設として建てられ、歴代の皇族や各界の要人が宿泊した。建物のみならず庭園にいたるまで、当時一流の建築家が手がけた洗練されたデザイン、質の高い材料や職人の技を目の当たりにすることができ、日本の伝統建築の粋を凝らした格調高い建築物だといえる。
館内には、シャンデリアを使用した桃山式折上格天井の大広間、広い庭園と二見浦が一望できる御殿の間などの品格のある空間が広がる。また、国指定名勝・二見浦の一部をなす回遊式庭園は、随所に庭師のこだわりを感じられる繊細な庭園であり、2箇所の水琴窟では音の聴き比べを楽しむこともできる。