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トム・ブラウン:Thom Browne
ブランドの始まり
2001年、トム・ブラウンが自身の名を関したブランド「トム・ブラウン」を設立
トム・ブラウンについて
トム・ブラウン(Thom Browne)、1965年、アメリカのペンシルバニア州生まれ。インディアナ州ノートルダム大学で経営学を学ぶ。
卒業後はロサンゼルスに移って俳優として活動をする。俳優としては満足に活躍できずに、ニューヨークに移って複数のファッションブランドで勤務。アルマーニのショールームで販売員の仕事に就いたこともあった。
その後、ラルフ・ローレンが展開するブランド、Club Monacoにてデザインを経験。ここでは数年にわたって勤務するが、ローレンとともに働く機会を得たことは貴重な経験だった。
2001年に自身の名を関したブランド「トムブラウン」をスタート。アイテムもスーツ、ニット、ネクタイ、アクセサリーとメンズウェアの中で徐々に範囲を広げていく。
2004A/Wニューヨークコレクションにて初めてプレタポルテに参加。ここからトム・ブラウンは一気にブレイク、ファッションのあらゆる賞を総なめにする。2005年、「Fashon Group Inernationl」のライジングスターアワード、メンズ部門賞、2006年、CFDAメンズデザイナーオブザイヤーなど数々の賞を受賞した。
トム・ブラウンのファッションの特徴は50年代後半~60年代前半のスタイルと繋がりがある。このアメリカの黄金時代と言える時期のファッションスタイルにインスピレーションを受けたブラウンのコレクションが、ここ数年アメリカで爆発的に受け入れられた。アメトラ(アメリカントラディショナル)をベースにした、カジュアルではない、ややゆったりとしたドレススーツスタイルが特徴的。
2007A/Wコレクションから、ブルックスブラザーズとのコラボレーションで新ライン「ブラックフリース」を発表。トム・ブラウンはメンズ、レディースともにデザインを担当。これはブルックスブラザーズにとっても初めてのデザイナーとのコラボレーションで記念すべきものだった。その他メンズジュエリーで、ハリー・ウィンストンとのコラボレーションも行う。
2008年、モンクレールの新ラインのデザイナーに就任。ブランド名はフランス語で青ラインを意味する「Gamme Bleu(ガム・ブルー)」で赤いラインを意味するガム・ルージュのメンズ版となる。
アメリカではトム・ブラウンのスーツが1着3000ドル前後、日本円にすると30万円を超える金額にもかかわらず爆発的に売れている。
※アメトラとは…アメリカの東部で培われたファッションでアイビールックや、アイビーリーグモデルのスーツ(ジャケットが肩パットをあまり使わないナチュラルショルダーでずん胴型のシルエットなど)でアメリカの正統的なファッションといわれる。50年代半ば~60年代の映画に良くあるスタイル。靴ではバーカーブラックなどトムブラウンのブランド出身のデザイナーが設立したブランドが注目を集めいている。
トムブラウンのポリシーとして「重要なのは人々を挑発すること。クラシックに着想した作品ですが、受け手を違ったように考えさせたいと考えています。コムデギャルソンの川久保玲や渡辺淳弥ら、日本のデザイナーも同じことをしているのではないでしょうか」と新聞のインタビューでコメントしている。
コメントおよび補足
これまでディオールオムに代表されるスリムなスタイルが、2006年あたりから確実に別の方向に向かう風潮が出始めました。その象徴的なのがエディ・スリマンのディオールオムの辞任。※後任として就任したクリス・ヴァン・アッシュは一転してクラシカルなイメージを打ち出しました。
このような流れの中でファッション界に空白ができるとしたらトムブラウンのアメトラはその空白を埋める可能性があるのではないかと思います。彼はもともと俳優を志して活動していました。当然50年代の黄金時代の映画にも影響を受けいますし、ゲーリークーパーなどの映画が好きと答えるように、そこにトム・ブラウンのファッションの起源があるのではないかと思います。