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ヴェトモン(VETEMENTS)の2022年秋冬コレクションが発表された。
存在しない“100万ドル紙幣”を敷き詰めたセットで披露された、ヴェトモンの2022年秋冬コレクション。SNSのフォロワー数など、オンライン上で象徴的な「価値」を持つ“100万”という数字をはじめ、現代的な価値観へ疑問を投げかけるような、キッチュなルックを展開する。
プリントは、“100万ドル紙幣”の総柄や、ビットコインマイニング用のコンピューターチップ、宝くじの当選券といったパターンがラインナップ。いずれも、ロングコートやワンピースといったデイリーウェアだけでなく、マスク付きのフルボディスーツとしても提案されている。顔から足まで全身を覆うマテリアルによって、オンライン上では叶わない“完全なプライバシー”が実現するのだ。
さらに、“5G”のロゴをあしらったフーディーや、エイリアン柄のダウンジャケット&マスク、ヴェトモンのモノグラムを“暗号コイン”で再構築したセットアップなどが揃う。
テーラードアイテムに注目すると、そのマテリアルが、これまでTシャツやパーカーにしか使われていなかったジャージーやモルトン素材であることに気付く。スウェットの快適な着心地を保ちながらオーセンティックな着こなしを楽しむことができ、トラベルスーツとして身に纏いスーツケースに入れて旅に出るというような、軽やかなフットワークを叶えてくれる。
自由気ままなスタイリングも印象的。例えば、Tシャツをテーラードジャケットの上に着たり、パーカーをテーラードコートの上に着たりと、“逆さまのレイヤリング”を楽しめるデザインが提案された。また、長さの調節が可能なジーンズやパンツ、ジャケットにトランスフォームできるコート、取り外し可能なパッドが付いたアウターウェアなど、気分やシチュエーションに合わせて着用可能なアイテムが並ぶ。
