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ドキュメンタリー映画『コレクティブ 国家の嘘』アカデミー賞ノミネート、ルーマニアの医療汚職事件に迫る

ドキュメンタリー映画『コレクティブ 国家の嘘』が、2021年10月2日(土)より公開される。

アカデミー賞ノミネートのドキュメンタリー映画

『コレクティブ 国家の嘘』場面カット|写真1

映画『コレクティブ 国家の嘘』は、国家を揺るがす巨大医療汚職事件の闇、それと対峙する市民やジャーナリスト達を追ったルーマニアのドキュメンタリー映画。世界中のあらゆる国が今まさに直面する医療と政治、ジャーナリズムが抱える問題に真っ向から迫っており、第93回アカデミー賞では国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞の2部門にノミネートされた。

その他、世界各国の映画祭で28の賞を獲得し、51ものノミネートを果たしている。

ルーマニアの巨大汚職事件の闇に迫る

映画『コレクティブ 国家の嘘』で映し出されるのは、2015年10月30日に東欧ルーマニア・ブカレストのクラブ“コレクティブ”で実際に起こった火災を発端に、明らかになっていく製薬会社や病院、政府、権力の癒着の連鎖。国家とは、市民とは、報道とは――様々な問いかけが、観るものの胸をえぐる作品だ。

異なる立場から事件を捉える構成も見どころの一つ。命の危険を顧みずに地道な調査報道を続けるジャーナリストを追う前半から一転、映画の後半では熱い使命を胸に就任した新大臣を追いかける。

監督はアレクサンダー・ナナウ

『コレクティブ 国家の嘘』場面カット|写真2

メガホンを取るのはアレクサンダー・ナナウ。ドキュメンタリー映画『トトとふたりの姉』で親が不在でもたくましく生きる3人の姉弟を捉え、ルーマニアの現状を映し出した監督が、『コレクティブ 国家の嘘』では、医療と政治、ジャーナリズムの問題に一石を投じる。

海外メディアも称賛

映画『コレクティブ 国家の嘘』は海外メディアからも多数の賛辞を得ており、非英語映画でありながら、タイム誌が選ぶ2020年ベスト映画の第2位、ローリングストーン誌では第1位に選出。「惨劇、隠蔽、暴露。今年最高のドキュメンタリーだ」「ジャーナリズムについて描く映画史上、最も偉大な作品だ」「これほど現代社会を象徴する映画はない」などと評されている。

ストーリー

2015年10月、ルーマニア・ブカレストのクラブ“コレクティブ”でライブ中に火災が発生。27名の死者と180名の負傷者を出す大惨事となったが、一命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡、最終的には死者数が64名まで膨れ上がってしまう。カメラは事件を不審に思い調査を始めたスポーツ紙「ガゼタ・スポルトゥリロル」の編集長を追い始めるが、彼は内部告発者からの情報提供により衝撃の事実に行き着く。その事件の背景には、莫大な利益を手にする製薬会社と、彼らと黒いつながりを持った病院経営者、そして政府関係者との巨大な癒着が隠されていた。

真実に近づくたび、増していく命の危険。それでも記者たちは真相を暴こうと進み続ける。一方、報道を目にした市民たちの怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職へと追いやられ、正義感あふれる大臣が誕生する。彼は、腐敗にまみれたシステムを変えようと奮闘するが…。

【詳細】
映画『コレクティブ 国家の嘘』
公開日:2021年10月2日(土)
監督・撮影:アレクサンダー・ナナウ
出演:カタリン・トロンタン、カメリア・ロイウ、テディ・ウルスレァヌ、ブラッド・ボイクレスク ほか

2019年/ルーマニア・ルクセンブルク・ドイツ/ルーマニア語・英語/109分予定/ビスタ/カラー/5.1ch/原題:Colectiv /英題:COLLECTIVE/配給:トランスフォーマー

©Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019

Photos(2枚)

『コレクティブ 国家の嘘』場面カット|写真1 『コレクティブ 国家の嘘』場面カット|写真2

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