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アリス アンド オリビア(alice + olivia)が2016年秋コレクションで繰り広げだ世界は一段と色鮮やかであった。目まぐるしく変化を遂げるカラーパレットや模様は万華鏡を思わせキラキラと輝く。立体感あるジャカード、エンブロイダリーやワッペンといった装飾によって、幻想的でグラマラスなムードが漂う。
ウエストマークの太いベルトからしなやかに流れるスカートには、非現実的な世界へ誘う鳥や花が配されている。ディープレッドのアイテムは、ポロシャツであったりラグジュアリーなガウンであったり様々だが、共通して全てが官能的である。
マルチカラーのカットソー、フェミニンなピンクのボウタイシャツ、ヒョウ柄のファーコート、グラフィカルなシャツドレスといった後を絶たない多彩な表現。それは足元も同じで、T字型ストラップの華奢なパンプスからスエードのサイハイブーツに至るまで、バリエーション豊かに提案された。
黒のルックに現れたのはグランジの香り。レザーの鈍い光沢は華やかさとは裏腹にロックな印象。かと思えば、黒を味方につけてゴールドの花々がここぞとばかりに煌めきドレスを彩る。万華鏡のように見るたび変わるスタイルは、セクシュアルな雰囲気を纏って私たちを虜にする。
