ガンリュウ(GANRYU)が2016-17年秋冬コレクションを2016年2月9日(火)に東京・青山のIDOLで発表した。
ファーストルックに登場したのは、ジャケット、ベスト、シャツ、パンツ、蝶ネクタイに至るまで、すべてをデニムに統一したもの。今季のキー素材を、印象付けるコーディネートであった。ブラウンゴールドのステッチが生える濃紺のデニムは、カジュアルでありながら洗練された空気を漂わせている。メンズではハーフパンツをレイヤードしたり、ウィメンズでは、ダッフルコートのようなディテールを取り込んだりして、一癖あるセット提案をみせた。
そういった、一貫性のあるワードローブは、今シーズンの特徴とも言えよう。例えば、フォークロア調のアイテムはマフラーとニット、そして靴下まで同じ柄を用いているし、カラーダウンには同色のマフラーを巻いている。アウトドアスタイルによく見るフリースやナイロンのアイテムは、カラーや柄に統一性を持たせることでのアクティビティな正装へと昇華されていた。
また、チェックのシャツや、ストリート感あるパッチワークのシャツには、ヘムを短めにしたブルゾン、コンパクトなフリースベストを合わせた。サルエルパンツも同様。変形を効かせながらも、スリムなシルエットを構築し、カジュアルさをトーンダウンしている。
そして、ブランドらしい前衛的な要素は、左右で異なる色を用いる衣装ミ・パルティのような色使いやディテールにあった。シューズを白黒で履いてみたり、ジッパーでラップスカートをパンツのようにセパレートさせたりして、エッジを加えている。また、中盤に登場したポップなカラーは、パッチワークやブロッキングによって浮き立つようにコレクションを彩った。