N°21(ヌメロ ヴェントゥーノ)の2016年春夏メンズコレクションが、イタリア・ミラノで発表された。
デザイナーである、アレッサンドロ・デラクアの直観をそのままに、「常に違和感を感じさせる状態」を目指して手掛けられた今シーズン。男性と女性、利便性と奇抜さといった相対するモチーフを、彼の感性を通じてクリエイティブに仕上げた。
アイテムのベースとなるのは、スポーツウェアやオーバーオール、ボンバージャケットといった、実用性の高い服。これらを、極端に大きくしたり、レース素材にしたりとウィットに富んだ角度から再解釈した。
シンプルなテーラードコートには、軽くてボリュームのあるネオプレンを使用。スカートは、アーミースモックやパンクルックに見られるような、直接的でオープンなフォルムをとっており、丈の違うTシャツやジャケットと自然なレイヤリングにまとめられている。
全てのピースが、実用的でありながら対照的な要素がミックスされて構成されているので、ルックのような着こなし以外にもたくさんの可能性がある。デラクアというデザイナーを通じて表現されたワードローブが、“崩し”という“組み立て”られ方を提案したコレクションとなった。