メゾン キツネ(Maison Kitsuné)の2025-26年秋冬コレクションが発表された。テーマは「AN UPTOWNCITY FOX」。
今季のメゾン キツネは、“おめかししたキツネ”が都会の冬を楽しむ様子にインスパイア。現代的なフレンチ・エレガンスとプレッピーの要素を融合し、上品で軽やかなアップタウンスタイルを描き出している。
コレクションにクラシックな風を吹かせるのは、英国の伝統的なパターンであるプリンス・オブ・ウェールズ・チェックのアイテム。ソフトショルダーのジャケットやトラウザー、キルトスカートなどに落とし込まれ、今季の都会的なテーマを体現した。注目したいのは、プリーツが揺れるミニワンピースにベストをレイヤードするといった、フェミニンな“制服風”の着こなし。足元にはロングブーツを合わせ、フレンチガーリーな装いを完成させている。
“おめかし”や“都会”といった今季のテーマから、メゾン キツネには珍しいドレッシーなピースもお目見え。「フルー(Flou)」シリーズとして初登場する水玉模様のブラックドレスやトップスは、煌びやかなパリのナイトシーンにもマッチするシアー素材がポイントだ。シャツの上に重ねてほのかな透け感を楽しんだり、あるいはハードなレザージャケットの中からさりげなく見せたりと、センシュアルなアクセントを加えるアイテムとして活躍した。
スタイリングのあちこちに潜む“フォックス”モチーフは、メゾン キツネのワードローブに遊び心を加える存在。おしゃれな服に身を包んだ“ドレスドフォックス”が主役のニットをはじめ、おどけた表情の“パーティーフォックス”を描いたTシャツ、ゴールドに輝くフォックス型のベルトなどが、楽し気なムードを加速させる。
また過去のシーズンで人気を博したイタリア産インディゴデニムは、今季もキーアイテムとして登場。クロップドジャケットやプリーツジーンズ、ストレートデニムなどに展開され、メゾン キツネの気取らない着こなしに一役買った。デニムシャツとミニスカートを合わせたワンピース風のルックや、ブレザーとフレアデニムのセットアップなど、デニムを用いた統一感のあるスタイリングも目を引く。
コレクションを彩るバッグやシューズにも注目。コンパクトなシルエットにキツネの金具が輝くアイコンバッグ「イーディ」には、マホガニーレッド・ブラウン・ブラックの型押しクロコ仕上げが仲間入り。シューズからは、キツネの金具を配したクラシックローファーや、モノトーンを基調としたシックな新色スニーカーがラインナップする。