グッチ(GUCCI)の2024年春夏ウィメンズコレクションが2023年9月22日(金)に発表された。今季はサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)によるデビューコレクションとなる。
デコラティブでインパクトのある世界観を提示してきたアレッサンドロ・ミケーレの後任として、グッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したサバト・デ・サルノ。プラダ、ドルチェ&ガッバーナ、ヴァレンティノでキャリアを積んできた彼のデビューコレクションは、2024年春夏シーズンの一大トピックスであり、一際熱い視線が注がれていた。
そんなサバト・デ・サルノが、グッチの新しい物語のために掲げたタイトルは「GUCCI ANCORA」。イタリア語で“もう一度”と名付けられた新章は、これまでの華美なコレクションとは打って変わって、美しさの本質に迫るような控えめでシンプルなコレクションに仕上げている。
キーカラーとなったのは、バーガンディに近い深いレッドカラー 。グッチの創設者グッチオ・グッチがポーターとして働いていた、ロンドンのザ・サヴォイ・ホテルのエレベーターの壁から引用したような深みのあるカラーは、光沢感のあるレザーウェアやフリンジスカートなどコレクションを構成するあらゆるアイテムに登場する。
トム・フォードの時代のグッチや1950年代のクラッチバッグに登場したクリスタルの装飾は、ドレスやバッグに施され、一際大きな輝きを放つ。また、コートやスカートにあしらわれた、流れるようなフリンジも目を引いた。
ボトムスは、ヘルシーな肌見せを叶えるデザインで。極限まで短く設定したミニ丈のスカートやパンツが展開されたほか、深いスリットが施されたスカートも繰り返し提案された。エレガントなレザースカートにカジュアルなスウェットジャケットを合わせるなど、対照的なアイテムで構成したルックも印象的だ。
バッグは、アーカイブのアイコン「ジャッキーバッグ」や 「バンブーハンドル バッグ」が主役となり、今季のキーカラーなど豊富なバリエーションが揃う。シューズで特に目を引いたのは、厚底のホースビットシューズ。また、1960年代後半に初めて発表された、船のいかりから着想を得た「グッチ マリナ チェーン ジュエリー コレクション」を再解釈したボリューミーなネックレスも披露された。
Courtesy of Gucci