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展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」長野・安曇野ちひろ美術館で、ふたりの軌跡と油彩画を紹介

展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」が、2023年11月30日(木)まで、長野・安曇野ちひろ美術館にて開催される。

いわさきちひろと師・中谷泰の姿に迫る

いわさきちひろ《子ども》1962年
いわさきちひろ《子ども》1962年

戦争と家制度に翻弄されながらも、いわさきちひろは絵を描くことへの情熱を断ち切れず、終戦後画家になることを決意。そんなちひろが画家として巣立つまでの過程を見守った唯一の画家が、戦中にちひろが師事した中谷泰(なかたに たい)であった。

油彩や2人の交流の証を紹介

中谷 泰《婦人像》1942年
中谷 泰《婦人像》1942年

展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」では、戦後美術の奔流の中、それぞれの道を模索したちひろと中谷の姿に迫る。会場では、戦災を逃れた唯一のちひろの油彩《なでしことあざみ》や、戦時中に中谷がちひろをモデルに描いたとされる油彩《婦人像》が展示される。

さらに2人が一緒に滞在した旧満州(中国東北部)での資料や中谷の油彩、終戦後にちひろが中谷へ送った手紙など、歩んだ道は少しずつ違えど亡くなるまで続いた2人の交流を紹介する。

いわさきちひろ《赤い帽子の男の子》1971年
いわさきちひろ《赤い帽子の男の子》1971年

“民主主義的な表現”を求めていた画壇の潮流に近づきながらも、ちひろと中谷は終戦後、身近な人物や静物を見つめ、独自のリアリズムを追求した。1960年代後半以降、ちひろは絵本を舞台に活躍の幅を広げ、絵で展開する絵本シリーズで新たな表現の可能性を切り拓いた。

中谷 泰《農民の顔》1954年 三重県立美術館蔵
中谷 泰《農民の顔》1954年 三重県立美術館蔵

一方の中谷は、常滑の陶工や、炭坑風景など同じ題材に繰り返し取り組みながら、実直に自身の造形世界を深めていった。そんな中谷が度々訪れた常磐炭坑は、ちひろも取材し作品として残していることから、2人の交流が続いていたことが見て取れる。会場では、2人が描いた炭鉱の風景も鑑賞することができる。

展覧会概要

展覧会「いわさきちひろと師・中谷泰」
会期:2023年9月9日(土)~11月30日(木)
※会期は予告なく変更になる場合あり
会場:安曇野ちひろ美術館 展示室1・2
住所:長野県北安曇郡松川村西原3358-24
開館時間:10:00~17:00
休館日:水曜日(祝休日開館、翌平日休館)
出展作品数:いわさきちひろ 約55点、中谷泰 約20点
料金:大人900円 / 高校生以下無料
※団体(有料入館者20名以上)、65歳以上、学生は700円
※障害者手帳提示者、付き添い者1名まで無料
※年間パスポート3,000円

【問い合わせ先】
TEL:0261-62-0772
(受付時間:10:00~17:00)
※3月 10:00~16:00/GW/8月 9:00~17:00、休館日、冬期休館期間中を除く

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