Perfume(パフューム)の特別展「Perfume COSTUME MUSEUM(パフューム コスチューム ミュージアム)」が、2023年9月9日(土)から11月26日(日)まで、兵庫県立美術館で開催される。本展はこれを皮切りに、広島市現代美術館など全国を巡回予定だ。
日本の音楽シーンを代表する女性3人組ユニット・Perfume。2022年には最新アルバム『PLASMA』をリリースし、約4年ぶりとなる全国ライブツアーも開催するなど、その活躍はとどまるところを知らない。また、ファッションプロジェクト「パフューム クローゼット」を立ち上げ、楽曲衣装からインスパイアされたウェアを展開するなど、唯一無二の世界観を形作る独創性のある衣装でも知られている。
そんなPerfumeが楽曲、ライブなどで実際に着用した衣装を展示する史上初の大規模衣装展「Perfume COSTUME MUSEUM」を開催。
2020年に発売された『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』に収録された衣装に加え、それ以降に制作された衣装約170着が一堂に集結。あ~ちゃん、かしゆか、のっちの3人がこの展覧会のために特別に選んだ衣装、初公開となる型紙やデザインの発想源を示す制作資料などを紹介し、Perfumeの歴史を、衣装の表現を通じてたどる展覧会となっている。
会場は、2005年から2011年までの第1章、2012年から2015年までの第2章、2016年以降現在までの第3章、そしてステージ衣装を特集する第4章という4つの章に分かれている。
2005年、楽曲「リニアモーターガール」のコンセプトである“近未来感”を表現するオリジナル衣装を着用し、メジャーデビューを果たしたPerfume。このデビュー時期に、あーちゃん=ひざ丈、かしゆか=ミニ丈、のっち=パンツスタイルという、その後のメンバーのそれぞれの個性を表す基本形が完成した。
スタイリストの内澤研は、既製服をベースにセレクトやアレンジによって3人それぞれの魅力を表現。ファンにとっては、ベースとなった服と同じものを入手できるという点から、Perfumeの衣装は“Perfumeを身近に感じるもの”として認知されていった。
Perfumeの活躍が目まぐるしくなる中、2010年には初めて東京ドーム公演を実現。この時、スタイリストToshio Takeda、三田真一が衣装デザインを担当し、これまでになかった華やかなデザインを提案している。
国内で評価を固めたPerfumeは、2012年に単独でのワールドツアーを開催し、世界へと羽ばたいた。翌年には「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」にゲストとして招待され、クリエイター集団 ライゾマティクス(Rhizomatiks)による最新の映像技術を駆使した舞台パフォーマンスを披露。
Perfumeの活動がこうして加速していく中、幾何学模様を印象的に取り入れたデザインや、折り紙から着想を得た独創性あふれる衣装が3人を引き立てていた。