石川直樹は日本の写真家。世界各地を旅し、辺境から都市まで幅広い地域を訪れながら、その経験をもとにした写真作品を発表してきた。土地や人々を文化人類学的な視点からとらえ、探検家としての顔も持つ。 23歳のときに初めてチベットを訪れたことをきっかけに、ヒマラヤへの挑戦を始めた。2001年にはエベレストに遠征し、その後も標高8,000mを超える地球上の14座すべての山に挑戦。これらの山々をフィルムカメラで記録し続け、2024年にシシャパンマに登頂したことで、日本人として数少ない14座完全登頂を果たした。 これまでに世界中の多様な地域を旅しているが、石川はとりわけヒマラヤ山脈での体験を「最も濃密な体験/経験」と語っている。