フィルメランジェ(FilMelange)の2020年秋冬コレクションが発表された。
今シーズンは、フィルメランジェが得意とする温もり溢れるムードが漂うコレクションだ。「かるく、柔らかくしなやかで美しい」をテーマに、心地よさを追求した素材を開発。ダークな色合いや重厚感のある素材で重たくなりがちな秋冬のコーディネートを、軽やかでソフトな印象に導いてくれる洋服たちが揃った。
秋冬シーズンの主役であるアウターは、もこもことしたボア素材が目を惹く。メンズのジャケットは、アメリカ空軍のフライトジャケット「B-15」をベースにしたもの。襟やアーム部分のポケットなどには、ハリスツイード(Harris Tweed)を採用し、コントラストを効かせている。
たっぷりとしたボリュームのレディースロングコードは、クラシカルなニーレングスで。付属のベルトでウエストをキュッと結べば、フェミニンなスタイルが叶う。
アウターに使用されているボアは、保温性が高く、柔らかな肌触りの最高品質メリノウールを使用した天然繊維100%。フィルメランジェならではの編み方で抜け落ちにくい素材に仕上げており、さらに多色糸を用いることで絶妙なニュアンスカラーを表現している。
軽やかなムードを演出しているのは素材だけではない。ウィメンズのシャツワンピースには、チェック柄を採用してリズミカルに。ベルトを結んでブラウジングすればロマンティックなシルエットを楽しむことができ、ボタンを外せば羽織りのように纏うこともできる。テキスタイルには、アメリカ海軍のヴィンテージCPOシャツの風合いをウール100%素材で再現した生地を採用した。
メンズのパーカーは、秋冬の差し色にもなるカラーブロックデザインで遊び心を効かせて。裏毛シリーズのスウェット素材を採用しており、ふっくらと柔らかな素材感が魅力だ。ヴィンテージウェアのディテールやパターンを踏襲した古き良きシルエットに、オレンジやターコイズブルーなどの鮮やかなカラーとソフトな風合いが重なり合い、温かみのあるムードを放っている。