こうした気が遠くなるような時間と作業を経て完成したアートワークは、メゾンのデザインスタジオへと戻された後、各パネルを繋ぐ作業が行われる。“endangered flowers”と名付けられたこのアートワークは、最終的にシルクガーゼのテーラリングやエレガントなドレスとなってランウェイに登場した。
中でもひと際目を惹いたのが、モデルの美佳が纏ったコットンシルク製のドレス。柔らかなアイボリーのテキスタイルに、手刺繍の花々が瑞々しく咲き誇るその姿は、まるで絵画を見ているかのような美しさ。ランウェイでは、大ぶりのブラックレザーベルトとサンダルを組み合わせた、メゾンらしいエッジのきいたスタイリングが提案されていた。