08サーカス(08sircus)は、2018-19年秋冬メンズコレクションを発表した。

08サーカスが今季提示するのは、様々なテイストや時代をミックスすることによって完成した独自のモダンヴィンテージスタイル。ウィメンズと連動したテーマだが、メンズコレクションには、マニアックな知性が漂い、ナードな雰囲気が存在している。王道からあえてずらした自由な装いが、独自路線のスタイルを形作っていく。

レトロなスカーフパターンには、スモーキーなベージュやマスタードのアイテムを組み合わせ、ニュートラルな空気感を演出。ヴィヴィッドでインパクトのある模様のセットアップには、柔らかなチェックツイードのジャケットを合わせ、昔のセピアがかった写真を眺める時のような、懐古的な印象に仕上げている。

レッドのパンツ、パープルのモヘアニット、ライトブルーのパンツ等、温かみのあるカラーがルックを彩る。深緑のジャケットやブラウンのコーデュロイジャケットなど、深みのある色味とともに、ウェアに優しい明るさをもたらしていく。

ドロップショルダーや、オーバーシルエットの独特なサイズ感にも注目したい。トレンチコートは、袖の分量を多くとり、着用した時に腕の部分の生地が余って波打つ。それはまるで、普段より大きいサイズの服を着ている時のような、偶然的なシルエットを描く。ショルダーを大幅にドロップさせたダブルボタンのロングコートも同様だ。大きな服に包まれた、気取らない自然体のスタイルには、どことなく親近感を感じさせる。

防護服に用いられるタイベック素材のジャケットは、ポリウレタンコーティングを施すことでアウトドアテイストに。シックなブラウンのパンツやレザーのローファーと合わせることで、日常を感じさせるスタイリングに仕上げている。スポーティーなオレンジとイエローの配色ブルゾンも、上品なジャケットやチェックのウールパンツと合わせれば、活動的かつ知的な、二面性を持ったスタイルに。様々なテイストをミックスさせたレイヤードスタイルは、奔放でユニークな価値観を表現している。