デザイナーの愛情あふれる、コレニモ（Colenimo）の2011年春夏コレクション

ロンドンをベースに日本人女性デザイナーの中川綾が手がけるブランド、コレニモ(Colenimo)の2011年春夏コレクション。

今季のテーマは「豪華客船」。VOGUEなどのファッション写真で有名な写真家エドワード・スタイケン(Edward Steichen)によって撮影された作品からインスピレーションを受けた。20年代後半に撮影された家族旅行の写真をイメージさせるレトロでマリンな雰囲気に、女性らしさが融合した繊細なデザインに仕上がっている。

カラーパレットは白や紺、水色と落ち着いた雰囲気。 オックスフォード生地で作られたワンピースには、リーフとベリーの飾りがアップリケされ、フェミニンなデザイン。胸元の大きなドレープが美しいジャンプスーツは上下の取り外しが可能で、色々な組み合わせを楽しむ事が出来る。 マリンテイストあふれる白と紺のストライプ、ヴィンテージ生地で作られたジャケットにはクラシックなVの切り込みが入っていたり、ジャカードの白いジャケットの裏に黄色がポイント使いされていたりと、ディテールにまで遊び心を忘れないコレニモらしいデザインだ。

生地選びからボタンひとつひとつにまで、丁寧に作りこまれた洋服たちからは、 デザイナーの明るく女性らしい繊細さや彼女の洋服に対する愛情が伝わってくる。 ロンドンだけでなく、日本でも着実にファンを増やしているコレニモは、今後も大注目のブランドだ。

Text by ErinaMaruno