ミルクボーイ(MILKBOY)の2025年夏コレクションが発表された。

“いたずら書き”を散りばめて

ラフな線で描いたイラストや、どこか無造作に配置したテキストなどが目を惹く2025年夏のミルクボーイは、「ドゥードゥル(いたずら書き)」がテーマ。たとえば、シンプルなシルエットでありながら、ぽっかりとフロントが開くシャツから覗き見えるTシャツに注目。“ユートピア＝理想郷”を描いた平和な自然に、ユニコーンの角が生えた犬などを“落書き”した。

また、ユートピアとは対照的な、“ディストピア＝暗黒世界”デザインも。稲妻が光るスカルの山が描かれ、ダークな雰囲気が漂いながらも、てんとう虫やメッセージのいたずら書きによるポップな印象を受ける。ストリートにアートの要素が交差する、ミルクボーイらしいエッジが効いた1着となっている。

パンクとフェミニンなスタイルの融合

なお今季のミルクボーイは、ライダースやパラシュート風ベルトなど、前シーズンよりも強めのパンク要素を持ちながらも、レースやリボンタイなどでフェミニンに仕上げているのが特徴。その好例が、鮮やかなピンクカラーと、くしゃっとギャザーを寄せた袖口が特徴のライダースジャケットだ。メッシュナイロンなので、レザーのライダースよりも柔らかくカジュアルな雰囲気を纏うことができる。

“夏の星座”モチーフのプリント

ミルクでも登場する、オリジナルプリントの「ホロスコープ」シリーズも要チェック。信じる者しか見ることができないという、ペガサスとユニコーンを組み合わせた“ペガコーン座(Pega-corn)”、月に乗ったうさぎの“ルナレプス座(Luna-lepus)”など遊び心溢れる星座の数々を散りばめている。そんなオリジナルプリントは、前後で異なるデザインのシャツに採用。フロントでプリント、バックでストライプ柄を楽しめるように仕上げた。