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アンリアレイジ(ANREALAGE)の2025年春夏コレクションが、フランス・パリにて発表された。
最先端テクノロジーとのシナジーにより、近未来的なファッションを生み出し続けるアンリアレイジ。「風」をコンセプトに掲げた今季は、目に見えない風の力をテキスタイルを通して可視化し、衣服に新たな命を吹き込む有機的なシルエットを披露した。
地球温暖化が進む夏を前にデザイナーの森永邦彦が着目したのは、風を生成するテクノロジーを用いた“クールウェア”だ。日本のファン付きウェアの先駆者である「空調服」とのコラボレーションにより、元はワークウェアとしての側面を持つファン付きウェアを大胆にアップデートしてみせている。
登場したファン付きウェアは、連動するスマートフォンアプリを通じてショルダーやスリーブ、身頃全体がたちまち膨らむ仕様に。ボリューミーで構築的なフォルムへと変化する様を楽しむことができる。
素材は、髪の毛の約3分の1の細さの糸で織られた気密性のある特別な生地を採用。オーガンジーやツイードのような一見風を通しそうなテキスタイルにも防風加工を施すことで、衣服と身体のあいだで常に風を孕み、涼やかな気分をもたらしてくれる。
風の姿を可視化したグラフィックも印象的だ。花柄や千鳥格子、水玉模様、タータンチェックといった基本的なパターンが「風の影響を受けたら…」というユーモアたっぷりなアイデアを取り入れた。花柄の花びらは舞い、千鳥格子はバラバラに崩れ、水玉は不規則に広がっていく様子などをデザインしている。
ショーの後半には、Snow Manのラウールが登場。トゲのような膨らみが目を引くツイードジャケットとクリアなヘッドセットを纏い、ランウェイを歩いた。
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