グッチ 2024年秋冬メンズコレクション - サバト・デ・サルノによるグッチ初のメンズショー

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グッチ(GUCCI)の2024年秋冬メンズコレクションが、2024年1月12日(金)、イタリアのミラノにて発表された。

颯爽とした推進力をまとう

グッチ 2024年秋冬メンズコレクション - サバト・デ・サルノによるグッチ初のメンズショー｜写真17

新たにグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)が手がける、グッチ初のメンズショーとなった2024年秋冬メンズコレクション。デビューコレクションの2024年春夏ウィメンズに続く今季は、秋冬でありながらも決して重厚に過ぎず、颯爽とした力強さを湛えている。

グッチ 2024年秋冬メンズコレクション - サバト・デ・サルノによるグッチ初のメンズショー｜写真1

それはたとえば、ショーの序盤に披露されたテーラリングに見て取れる。ピークドラペルのコートはクラシカルなダブルブレストで仕立てつつも、マキシ丈に深くセンターベンツを施すことで、ダイナミックな躍動感を。一方、ジャケットはやはりダブルブレストをベースとしつつ、ラペルの形を抑え、フロントを比翼で仕立てるなど、クラシカルに偏り過ぎないクリーンな表情が叶えられている。

グッチ 2024年秋冬メンズコレクション - サバト・デ・サルノによるグッチ初のメンズショー｜写真38

シルエットは、トップスとボトムスのコントラストが心地良い。たとえば、ダイナミックなテーラードコートやノースリーブコート、オーバーサイズのレザージャケット、スリーブの量感を強調したボンバージャケットなど、存在感あるアウターにはすっきりとしたトラウザーを。あるいは逆に、ポロニットは身体に寄り添うようなシルエットに仕上げ、官能的でありながらも抜け感のある雰囲気を生んだ。

グッチ 2024年秋冬メンズコレクション - サバト・デ・サルノによるグッチ初のメンズショー｜写真13

グッチを象徴するモチーフも、随所に取り入れられている。ジャケットのセットアップなどにはGGパターンを全面に施すほか、上述のロングコートなどのセンターベンツには、グリーンとレッドのウェブストライプを沿わせることで、アクセントを施した。

グッチ 2024年秋冬メンズコレクション - サバト・デ・サルノによるグッチ初のメンズショー｜写真43

ビジューもまた、この系列に載せることができよう。2024年春夏ウィメンズコレクションでも取り入れられたビジュー装飾は、トム・フォード時代のグッチや1950年代のバッグに用いられたものであった。今回のコレクションでは、ジャケットの衿にアクセントとして用いられるばかりでなく、タンクトップ全体を覆い尽くしたり、フリンジ状のビジューでコートを仕上げたりと、さながらドレスのような華やかさが感じられる。