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レッド ヴァレンティノ(REDValentino)の2020年リゾートコレクションが発表された。
“夢をロマンティックなリアリティに変える”というアイディアに基づいて誕生したレッド ヴァレンティノ。そんなメゾンの作る洋服は、オーセンティックでありながらも、実用的。今季はこれまで同様、チュールやフリル、ラッフルといったドリーミーなディテールを多用しながら、着心地の良い軽やかなドレスや、日常で楽しめるリアルクローズを展開していく。
ロマンティックな世界観を膨らませるのは、まるで夢の中に迷い込んだかのような、ダスティなカラーパレット。ピンクやイエロー、ブルーといった春らしい色彩にも関わらず、そのどこか儚げなトーンは、非日常的な美しさを洋服に宿している。
首元に大きなリボンをアクセントにあしらったヌーディーピンクのドレスには、シルバーのグリッターを散りばめて。肌をふんわりと透かせるシアー素材に繊細なきらめきが加わることで、気品溢れる華やかな表情に仕上げている。
今季のコレクションを語る上で欠かせないのは、ドレスを彩るロマンティックな花々。ブルーやピンク、レッドなど、異なるムードのフラワーモチーフが花開き、春の喜びを表現する。ピンクの紫陽花を咲かせたホワイトのドレスには、その上にイエローのチュールドレスをレイヤード。まるで温かな太陽がさんさんと花々に降り注ぐような、柔らかなムードに包まれている。
機能的なリアルクローズには、ディテールや素材でドリーミーな世界へと誘う。フーディーやジップアップスウェットといったスポーティーなアイテムは、ポワンデスプリチュールと融合することで、ドレッシーな一着へと昇華。またカジュアルなデニムジャケットには、そのバックスタイルに細やかなプリーツを施し、フェミニンな要素をプラスした。ボトムスにもプリーツスカートを組み合せることで、躍動感のあるユニークな表情に仕上げているのが印象的だ。
足もとに合わせたのは、履き心地の良さそうなパステル調のショートブーツ。スポーティーなシューレースの代わりに、光沢感のあるリボンを合わせて、ほんのりと女性らしさを垣間見せている。
