世界初、自分で度数が調節できるメガネを2011年12月に世界に先駆けて日本で発売した「アドレンズ(adlens)」と、東京ブランド「アンリアレイジ(ANREALAGE)」がコラボレーションを発表。その「AA(ダブルエー)プロジェクト」の内容が2012年9月11日(火)に公開された。

アドレンズの「アドレンズp.o.v. 」は、左右のダイヤルでレンズ内のシリコンオイルの液体量を変化させ、度数を自分で調整できるメガネ。近視、遠視、老眼に対応でき、検眼がいらないという、メガネの常識を覆した製品だ。そんなアドレンズについて、アンリアレイジのデザイナーである森永邦彦は「当たり前であること、今まで絶対とされていたことに挑戦する姿勢が、アンリアレイジが今までやろうとしてきたことと同じ方向性であると思い、共感しました」と語る。

今回アンリアレイジは、ユニフォームの他、シャツ、Tシャツ、タイツ、ネクタイ、トートバッグの5モデルのコラボアイテムを制作。眼鏡をかける前の景色と 眼鏡をかけた後の景色を一つの洋服に共存させるというコンセプトを具現化したプリントには、近視で見たときのようなぼやけた風景柄と円形レンズ越しに見たときの、くっきりと見える世界が表現されている。柄は全3種で、ヨーロッパ、都会(東京)、お花畑風景がモチーフになっている。これらのアイテムはメガネとセットで販売される予定。

また、「アドレンズp.o.v. 」も現在展開されている5色に加え、12月には3色が追加され、より幅広いファッションに対応できるようになる。

ファッションとメガネというジャンルを超えて、既成概念を超えるイノベーションに挑戦していくプロジェクトは始まったばかり。アジア、そして世界にも進出したいという野望を秘める両者の今後のビジネス展開にも注目が集まっている。

【アドレンズ社について】
アドレンズ社は、"単に利益を生むだけでなく、世の中に役立つことを行う"というユニークな企業理念を抱えて2005年にイギリスで創設され、革新的な度数調節可能レンズ技術を用いたメガネの開発・販売を先進国で行うと同時に、開発途上国の人々に視力矯正の手段を提供するという2つの目的で事業を展開している。

アフリカ、アジアの開発途上国では、元々眼病が多い上に、眼科医不足や経済的理由によりメガネの入手が困難で、正しい視力を得ることができない人が多く、人々の生活水準に悪影響を与えている。アドレンズ社は、これら途上国政府との協働で「視力矯正プロジェクト」を立ち上げ、自分で度数調節可能なメガネの提供を行ってきた。2006年よりチベット、ガーナでメガネを配布し、2009年からは、ルワンダ政府との協働で、復興プロジェクト「ビジョン・フォー・ア・ネーション」を立ち上げている。同時に先進国の様々なシーンでの使用を目的とした製品の開発も進めており。2011年4月には、世界で初めて、防災・緊急用のメガネ「アドレンズ エマージェンシー」を日本で発売、同年12月には液体レンズテクノロジーで度数調節可能なメガネ「アドレンズ p.o.v.」を発売している。