cacharel(キャシャレル)の2012年春夏コレクションがパリファッションウィークで発表された。 ブランド名の由来はフランス南部、プロヴァンス地方カマルグの美しい鳥の名前。そのキャシャレルが青空を飛び回る初夏のプロヴァンスを連想させるようなカラーとデザインで、会場に爽やかな雰囲気をもたらした。
優しく繊細でありながらも強い女性を、 柔らかなペールトーンをベースにオレンジやブルー、スカーレットをアクセントとして加えたカラーパレットで表現した。 キャシャレル鳥の羽根の色を使ったフラワープリントや、夏の太陽のように輝くオレンジのペイズリープリントなど、ブランドならではの美しいプリントのドレスが見事。
クールできちんとした印象の ストレートなシルエットややフレアがひらりと舞うキュートなシルエットなどバリエーション豊かなドレス達には、型にはまらない自由なアイディアが満載だ。高い位置でウエストをマークしたり、首元の開いたりしたデザインは、女性のしなやかで美しいボディラインを強調している。
今季より、cacharelは中国人のデザイナーデュオ、リン・リュウ(Ling Liu)とダウェイ・スン(Dawei Sun)がアーティスティック・ディレクターに就任。新生cacharelのデビューを飾ったのは、ヴァカンスを楽しむ季節が待ち遠しくなる、爽やかでエレガントなコレクションだった。