ロベルト カヴァリ(roberto cavalli)は、ミラノ・ファッション・ウィーク初日の2016年2月24日(水)に、2016-17年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
ピーター・デュンダス2シーズン目の今季は、メンズモデルも交えてショーを展開。インスピレーションとなったのは、グラムロックのテイスト。そして、60年代半ば以降に流行した“快楽主義”の思想だ。2つの要素を溶け込ませて、オリジナルの世界を築き上げている。
アイコンとなった、ショートジャケットや大きくVラインが開いたマキシドレスのシルエットは、アメリカ人シンガーのジャニス・ジョプリンから影響を受けている。スリーブはふわりと広げり、肩幅はキュッと萎めて。そこにフレアパンツやボリュームファーコートをマッチさせて、ロックな香りを漂わせている。
また、ゴージャスな装飾により、いつにも増して煌びやかな印象を受ける。身体を覆い尽くすように配された金刺繍、浮かび出るほど立体的なパッチワーク、陽気な花模様。これらは、グスタフ・クリムトやアルフォンス・ミュシャなどのアーティストから着想を得ているという。
よく見ると、動物たちもいきいきと洋服の中で生きているのに気づく。シースルードレスの大海原を泳ぎ回るクジラ、マキシドレスの中にひっそりと潜むサル、ジャケットのパイピングラインに潜む豹…。華やかな装いを引き立てたのは、森のようなグリーン、インテリアを想起させるゴールド、霞のあるパープルなどのパレットだ。