3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)の2025-26年秋冬コレクションを紹介。
デザイナーであるフィリップ・リムの退任を経て、デザインチームが新たな幕を上げた3.1 フィリップ リム。2025年プレフォールに続く今季のコレクションでも、ブランド設立20周年を迎える“喜び(JOY)”をテーマに、都会から旅へと向かう冒険者を深く掘り下げていく。
そんな今季を象徴するキーワードは、ロマンティックと実用性をはらんだ“二面性”だ。たとえば、異素材をスナップボタンで留めたコートは、トレンチコートの都会的なムードとデニムジャケットのタフさを1着で両立している。
また、毛足の長いボアを部分的に配した中綿ジャケットでは、素材のボリューム感のコントラストを演出したり、厚みのあるニットは、あえて身体に沿うタイトシルエットかつミニ丈にすることでセンシュアルな印象を引き立てたり...相反する要素を融合させ、冒険を楽しむ女性を表現した。
毎シーズン登場する花柄は、多彩なファブリックで展開。ウォームカラーの花々を刺繍したスウェットセットアップをはじめ、ハリ感のある花柄プリントワンピース、肌が透けるシアー素材にボタニカルな花モチーフをあしらったスカートやブラウスなど、自然に溶け込むようなルックが散見された。
一方、エレガントな煌めきを放つのは、スパンコールが目を惹くドレスだ。センシュアルなムード漂うオーガンジー生地にスパンコールをフリンジ状にして全面に施し、ゴージャスかつ遊び心のあるアクセントを加えていたのが印象的だ。