A.F.ヴァンデヴォースト(A.F.VANDEVORST)のAUTUMN & WINTER 2010-2011コレクション。ブランドのミューズであるドイツの現代美術のアーティスト「ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys)」が、自身の作品に黒板、白いチョークを多く使っていたことから影響を受け、「黒板」からインスパイアされたコレクションを発表した。
それはまさに自由奔放に自分らしく生きることを追求している大人の女性のストーリーといえ、ボイスが試みたようにさまざまな素材とコーディネーションによりルールに縛られない着こなしを提案。
A.F.ヴァンデヴォーストらしいアイテムは、ミリタリージャケットやリベットで、鋲打ちされた縫い目のない構築的なコート。実際にそのコレクションを見ると驚くほど綺麗なフォルムに仕上がっている。インスピレーションとなった「黒板」や「チョーク」を象徴するのは、ジャケット、胸元が印象的なシルクモヘアのニットなどに施されたチョークの粉跡で、ブランドの持つ独特なユーモア、遊び心が表れている。
その他、タイトさを強調しよりシャープに見せる3連レザーベルト、ジャケットのアクセントとなるジップや、膝関節のようなセパレートパートの装飾によるタイトなサイハイレザーブーツが、よりモダンでアーバンな雰囲気をつくり出している。
素材ではビスコースやシルク、ソフトレザーのようにみえる日本製のポリエステルに注目。この軽やかな素材は、トップス、スカートやパンツに美しいドレープを作り出している。