fashionpress[ファッションプレス]

fashionpress x fashionpress instagram 検索
menu

fashionpress[ファッションプレス]

share_icon
  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. アート   /  
  4. イベント

特別展「Before/After」広島市現代美術館で、現代美術を通して見る様々な“まえ”と“あと”

広島市現代美術館では、「リニューアルオープン記念特別展 Before/After」を、2023年3月18日(土)から6月18日(日)まで開催する。

広島市現代美術館がリニューアルオープン

左:竹村京《修復されたG.美術館の電球》2019年 右:竹村京《修復されたT.家の電球》2019年
Photo: Shinya Kigure
左:竹村京《修復されたG.美術館の電球》2019年 右:竹村京《修復されたT.家の電球》2019年
Photo: Shinya Kigure

2年3か月の改修工事を経て、2023年3月にリニューアルオープンする広島市現代美術館。これを記念して開催される「Before/After」展では、美術館の改修工事を契機に生じる「前/後」を起点として、劣化や修復、原爆ドームといったキーワードをたよりに、「まえ」と「あと」にまつわる現象や状況に着目してコレクション作品や本展のための新作を紹介する。

美術作品を通して「まえ」と「あと」を考察

シリン・ネシャット《Land of Dreams》2019年
Courtesy of the artist and Gladstone Gallery
© Shirin Neshat
シリン・ネシャット《Land of Dreams》2019年
Courtesy of the artist and Gladstone Gallery
© Shirin Neshat

本展では、社会の変化やシステムにおける綻び、隠された過去や歴史に光をあて、作品として発表してきたアーティストの作品を展示。たとえばコレクションからは、世の中に存在する不条理、抑圧、暴力などをテーマに作品を手がけるシリン・ネシャットの《Land of Dreams》を初公開する。2点の映像と複数の写真から構成される本作では、その映像の一部で広島の被爆者の言葉が取り上げられている。

田中功起《everything is everything》2005-2006年
田中功起《everything is everything》2005-2006年

一方、田中功起の《everything is everything》は、2006年に台北で発表された作品。同作は、現地で購入した日用品の新たな用途を探る様子を撮影した映像と、実際に使用された日用品から構成される。本展では、劣化を避けられない作品の問題に着目し、作家とともに新たな保存のあり方を探る実践を試みる。

8名の作家による新作も発表

石内都《The Drowned#2》2020年
Courtesy of The Third Gallery Aya
© Ishiuchi Miyako
石内都《The Drowned#2》2020年
Courtesy of The Third Gallery Aya
© Ishiuchi Miyako

また、会場では、石内都や髙橋銑、竹村京などの新作も公開。石内都は、広島平和記念資料館に収蔵される被爆者の衣服などを撮影する「ひろしま」シリーズに継続的に取り組んできた。本展では、2019年の台風による浸水で被害を受けた自身の作品プリントを被写体とする「The Drowned」シリーズから、未発表の新作を交えて紹介する。

髙橋銑《Cast and Rot No.13》2021年
Photo: Ichiro Mishima
Courtesy of LEESAYA
髙橋銑《Cast and Rot No.13》2021年
Photo: Ichiro Mishima
Courtesy of LEESAYA

彫刻の保存修復と作家活動を行う髙橋銑は、ブロンズの保存技法をそのままニンジンに適用した代表作「Cast and Rot」シリーズや、移ろう香りを素材とする新作を展示。さらに、壊れた陶器の破損部分を絹糸で縫い直す「修復」シリーズなどを手がける竹村京は、美術館の改修工事を進めるなかで意図せず破損した回廊のガラスや、役割を終えた品々を用いた新作を発表する。

展覧会概要

リニューアルオープン記念特別展 Before/After
会期:2023年3月18日(土)〜6月18日(日)
会場:広島市現代美術館
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
開館時間:10:00〜17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 1,600円(1,250円)、大学生 1,200円(900円)、 高校生・65歳以上 800円(600円)、中学生以下 無料
※( )内は前売および30名以上の団体料金

■出品作家
靉嘔、石内都、伊藤公象、井上覚造、大岩オスカール、岡本太郎、デニス・オッペンハイム、 オノ・ヨーコ、河原温、コウミユキ、笹岡啓子、鴫剛、四國五郎、下道基行、 新生タイポ・プロジェクト(岡澤慶秀、岡本健+)、SUPERFLEX、菅井汲、ナンシー・スペロ、 髙橋銑、高山良策、竹村京、田中功起、田村友一郎、蔡國強、土田ヒロミ、殿敷侃、 毒山凡太朗、2m26、シリン・ネシャット、ダラ・バーンバウム、浜田知明、 ジョン・バルデッサリ、平田尚也、吹田文明、キース・ヘリング、細江英公、松澤宥、南薫造、 宮川啓五、ヘンリー・ムーア、森村泰昌、ヤノベケンジ、横山奈美、若林奮、和田礼治郎

【問い合わせ先】
広島市現代美術館
TEL:082-264-1121 (代表)

Photos(7枚)

特別展「Before/After」広島市現代美術館で、現代美術を通して見る様々な“まえ”と“あと”|写真1 特別展「Before/After」広島市現代美術館で、現代美術を通して見る様々な“まえ”と“あと”|写真2 特別展「Before/After」広島市現代美術館で、現代美術を通して見る様々な“まえ”と“あと”|写真3 特別展「Before/After」広島市現代美術館で、現代美術を通して見る様々な“まえ”と“あと”|写真4 特別展「Before/After」広島市現代美術館で、現代美術を通して見る様々な“まえ”と“あと”|写真5 特別展「Before/After」広島市現代美術館で、現代美術を通して見る様々な“まえ”と“あと”|写真6 特別展「Before/After」広島市現代美術館で、現代美術を通して見る様々な“まえ”と“あと”|写真7

Photos(7枚)

キーワードから探す

関連ショップ・スポット