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キディル(KIDILL)の2017年春夏コレクションが、2016年10月18日(火)に東京・鶯谷の東京キネマ倶楽部で発表。レトロな雰囲気の会場で、どのようなワードローブが展開されるか期待が高まる。
ショーはハードなバンド演奏から始まった。"現代の新しい精神を持った不良たちへ"というメッセージにふさわしい、ジャージ素材のトップスや切りっぱなしのデニムセットアップ。おおかみの顔を敷き詰めた柄やビビッドピンク調の犬、ヒョウ柄など肉食動物のモチーフで荒々しさを感じさせる。
手が見えなくなるくらいの長い袖や、股が浅いパンツなどオーバーサイズなシルエットのアイテムにカラフルな紐ベルトを垂れ下げ、散漫する不良の精神性を漂わせた。かっちりとしたジャケットからリボンを長く垂れ下げたり、襟付きシャツの背中に額を飾るようにプリントしたりフォーマルなアイテムもアクセントを加えて自由に遊ぶ。
赤いネックレスをアクセントにしたブラック、ネイビー、白などのワントーンなスタイリングが続いていたが、ショーが進むにつれて、鮮やかさは覇気を強める。ストリートのグラフィティを組み合わせた巻きスカートやイエローの紐を編み込んだデニムジャケット、たくさんの色の毛糸で編み込んだ全体が怪獣の顔のようなニットなどカラフルで混沌としたアイテムで幕を閉じた。
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