シャネル(CHANEL)は、ウィメンズ新作ハイジュエリー コレクション 「リーチ フォー ザ スターズ(Reach For The Stars)」を京都の京都国立博物館にて発表した。
「リーチ フォー ザ スターズ」は、日没前のわずかの間に現れる“ゴールデンアワー”の瞬間を表現したハイジュエリーコレクション。空からブルーがうっすらと消え、ピンクやモーブに包まれる中で、ゴールドに輝く地平線に燃えるような太陽がゆっくりと沈む、儚くも魔法のような瞬間をイメージしている。
また、1930年代にハリウッドスターの衣装製作を担うことになり、運命を切り拓いていったガブリエル・シャネルの姿も着想源となっている。夢を抱き、自らの運命を信じながらも歩みを進めていったガブリエル・シャネルの自由な精神を、プレシャスストーンをふんだんにもちいたハイジュエリーで再解釈した。
「リーチ フォー ザ スターズ」では、「コメット(彗星)」「翼」「ライオン」といったガブリエル・シャネルを象徴する3つのシンボルがフィーチャーされている。
1932年発表のガブリエル・シャネルによる生涯で唯一のハイジュエリー コレクション「ダイヤモンド ジュエリー(Bijoux de Diamants)」に登場するなど、「コメット」はシャネルにとって重要なモチーフ。「コメット」をシャネルが定義する美しさのシンボルであるととらえ、数々のネックレスやチョーカー、イヤリング、リングなどに落とし込んだ。
エレガントな「ダズリング スター(DAZZLING STAR)」ネックレスや、彗星の軌跡を彷彿とさせる「ブレイジング スター(BLAZING STAR)」 ネックレスなど、繊細な輝きのジュエリーが勢揃い。無数の星を散りばめたような「ドリームス カム トゥルー(DREAMS COME TRUE)」ネックレスは、変形が可能。ダイヤモンドを装飾したようなクチュール ドレスのネックラインから着想を得ている。
ガブリエル・シャネルが1938年9月の「Vogue France」で発言した「翼を持たずに生まれてきたとしても、自分の翼が育つのを妨げてはならない」という言葉を出発点に、初めて焦点を当てた「翼」のモチーフにも着目。軽やかで繊細なオープンワークで「翼」を表現したジュエリーの数々は、美しさだけでなくボディラインに寄り添うような着け心地の良さも追求して作られている。
中でも注目は、ダイヤモンドの翼が広がるように首もとを包み込む「ウィングス オブ シャネル(WINGS OF CHANEL)」のネックレス。中心に据えた19.55カラットのパパラチアサファイアが放つピンクとオレンジの優雅な輝きが、「翼」を生き生きと彩っている。星を連ねたロングペンダント部分は取り外してブレスレットとして使うことも可能だ。
この他、ピンクサファイアをメインにした「ピンク アワー(PINK HOUR)」や、ルビーを配した「ワイルド アット ハート(WILD AT HEART)」など、色彩豊かなプレシャスストーンを使用したジュエリーが目を引く。
ガブリエル・シャネルの星座であり、自身がデザインしたスーツのボタンにもあしらわれていた「ライオン」もシャネルのアイコニックなモチーフの1つ。今回は、星に囲まれたライオンのたてがみが光り輝くデザインと、横顔を立体的に描写したデザインの異なる2つの「ライオン」を表現している。