![fashionpress[ファッションプレス]](/img/common/logo_0119_1928.svg){kind=logo}
ジル・サンダー(JIL SANDER)の2013-14年秋冬メンズコレクション。デザイナー、ジル・サンダーのメンズコレクション復活2シーズン目として、前回同様熱い視線が寄せられた。
ファーストルックは、ジューシーな赤のダブルスーツからスタート。首元のあきをコンパクトにまとめたり、ウエストのしぼりをやや高めに位置させるなど、シンプルながらもディティールで知性が滲み出ている。
モノクロカラーを中心としたカラーパレットに、パイングリーン、コバルトブルーをプラス。腰をすっぽりと覆うバイカラーのノースリーブニットとアンクル丈のパンツのルックが象徴するように、全体的にシルエットはすっきりと縦長でまとめられた。ピーコートからルダンゴートまで、ゆったりとしたロング丈のアウターもバリエーション豊富に登場したが、ボリュームはあくまで抑え気味だ。
細かいピンストライプや、チェックとストライプをニードルパンチで重ねたジェントルな雰囲気のパターンなど、柄にも縦のラインへの意識が向けられている。今シーズンのアイテムの中で目立ったのは、大きめのフレンチ衿。シャツの衿のようにニットと合わせたり、ダークカラーのアウターに重ねたりと、コーディネートの表情を変えてくれる。
ラストは、艶のあるブラックを強調したコーディネートでフィニッシュ。センタープレスパンツの端正な面持ちと、コーデュロイやカーフレザーといった素材の柔らかさが絶妙に調和し、ニュートラルなムードをさらに強く印象づけた。
