ステファン シュナイダー(STEPHAN SCHNEIDER)の2016-17年秋冬コレクションが発表された。幼い時、沢山の油絵が飾られた家に育ったというデザイナー・ステファン。今シーズンは、彼の身近に飾られていた油絵がインスピレーション源となっている。
油絵画家は同じキャンパスに何度も色を重ねて絵を描く。その描き方に似せてコレクションでは、何層にも重ねられたような色彩がカラーパレットに。バーガーンディーやネイビー、グレーといった落ち着いた色は、時にストライプやチェックになっていたり、まだらに色塗りされていたり、深みを帯びた光沢をまとっていたり…と、様々なバリエーションで展開される。
また油絵の色彩はテキスタイルでも表現されている。例えばニットは、モヘアやアルパカの柔らかい糸で覆うことにより、味わい深い見た目に。ワントーンで抑えられていても、先の色調や素材の見た目が相まって、見る角度や光の当たり具合で表情を変えるようなアイテムばかりだ。
さらに、油絵の額に使われる木材の様に色々なトーンのキャメルカラーも投入。テキスタイルをキャンバスに見立てた今季は、深みのある趣と優しさをアイテムに描いたコレクションとなった。