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1回目のコレボレーションの手ごたえはいかがでしたか。

伊勢丹(新宿店)でのコラボレーションは、素晴らしい出来でした。ショールを展示したんですが、とても評判が良かったです。良い意味でエトロらしからぬ若々しくてフレッシュな雰囲気で、そして少しアイロニーも効いていて、カラーに溢れていて……。とても面白い形で、エトロをプレゼンテーションできました。

【インタビュー】ETROのペイズリーと蜷川実花のファンタジックな出会い | 写真
PHOTO BY MIKA NINAGAWA
エトロのショールなど商品と蜷川実花撮り下ろしの作品が共にディスプレイされたコラボレーション。

蜷川実花さんの写真の魅力はなんでしょうか。

私はもともと写真がすごく好きで、日本の写真家の作品も集めているくらいなんです。森山大道さんや荒木経惟さん、杉本博司さんなどが好きで、これらの写真は主に50年代からのものなんですが。実花さんの写真はすごくコンテンポラリーな感じがするのに、その中に日本の伝統の流れをくんでいるイメージがあります。今の日本の現実を映し出しているのではないかと感じています。

更に、その中に少しナイーブさ、非現実という要素が入っている。彼女の写真を見たときに、一番インパクトがあるのはもちろん色彩ですが、その色もリアルというよりはシュール、超現実的で、プラスティックなカラーと言うか……アシッドカラーを多用していますよね。それこそまさに、今の日本なのかなと思います。

最初に観た個展はフラワーをテーマにしたものでしたが、彼女の写真は自然だけではなくてドラッグクイーンなども題材にしていて、すごく面白いなと思いました。セレブの写真も沢山撮っていますが、被写体を裸にしますよね。もちろん、服を脱がせるという意味ではなくて、彼女たちの本質・内面が出ています。殻を取り払った子供のような心の被写体を映し出することができるなと思っていて、そういうところが彼女の作品の魅力だと思います。

【インタビュー】ETROのペイズリーと蜷川実花のファンタジックな出会い | 写真

彼女の作風をどのようにコラボレーション作品に落とし込もうと考えたのですか。

まず最初にもちろんベースになるのはペイズリーです。やはり、ペイズリーというのは私たちのアイコンでもありますし、DNAでもありますから。ただ、クラシックなものには仕上げないようにしました。

「ポップで楽しく、色の存在感が前面に出るものがいいね」というお話しをしました。ファンキーでフレッシュ、なんでも強かった60年代みたいにと言うイメージで。プラスティッキーで現実的でないカラーを使おうという既存の枠も外してやっていきたくて。

最初、彼女からは「大好きな花を使いたい」という提案がありましたが、私が「実際に花を使う以外の他に方法がないか」と投げかけたところ、お花のモチーフを使う代わりに、このペイズリーをお花の様に見立ててはどうかというアイデアが出ました。ここに蝶がいますよね。ペイズリーに止まっているイメージです。そうすると彼女のイマジネーションは更に加速しまして人形を乗せたりと色んな事をしました。私がストップ!と言わなければもっと突き抜けていたと思うのですが(笑)。そういう彼女の自由な裁量に任せれば面白いことができるんじゃないかと思って、ふたりで楽しみながらこのコレクションを完成させました。

>>若々しくエネルギッシュになったペイズリー。

Photos(5枚)

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