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寺山修司没後30年記念で、天井棧敷のポスター展、映画祭、舞台を同時開催

寺山修司没後30年を記念して、毎年恒例となっている「寺山修司と天井棧敷◎全ポスター展」を2013年5月19日(日)まで開催中。期間中、渋谷のパルコ劇場「レミング」、シネクイント「寺山修司◎映像詩展」も連携して催される。

寺山修司没後30年記念で、天井棧敷のポスター展、映画祭、舞台を同時開催 | 写真

1960年代から1980年代半ばにかけて、世界を駆け抜けて活躍した寺山修司主宰の劇団「演劇実験室◎天井棧敷」。日本の演劇界で新劇とは異質な世界を創造することを目指した、寺山たちの活動は「小劇場運動」と呼ばれ、注目を集めた。

同時に寺山たちの舞台に相乗効果をもたらしたのが、劇団の旗印として登場したポスター。このポスターが彼らのアングラ演劇の先導的役割を果たし、時代を挑発し、現在はその象徴として存在している。当時はポスターのデザイナーが実際の舞台の美術を担当するなど、ポスター1枚に舞台のトータルイメージが凝縮され、時にはそのデザインが舞台の演出にまで影響を与えたことも少なくない。ポスター作品を見ていると、今にもその舞台が蘇ってくるような興奮に包まれる。

これらの公演ポスターは、劇団旗揚げメンバーでもあった横尾忠則をはじめ、粟津潔、宇野亜喜良、金子國義、林静一、井上洋介、及川正通、榎本了壱、花輪和一、合田佐和子、戸田ツトムなど様々なアーティストが手がけた。

またポスターの多くはシルクスクリーン製で、美術的評価も高い。当時公演用に限られた数しか製作されていなかったため、現存する枚数はわずかという貴重なポスターだ。今回、現存する演劇公演のポスター約40点のほか、寺山修司の直筆原稿・台本・公演のチラシ・パンフレット・舞台写真などの演劇関連資料も展示されている。

また、関連書籍の閲覧コーナーも充実。寺山修司についての書籍以外にも「演劇実験室◎天井棧敷」のポスターを手がけたアーティストたち、また演劇関連の書籍などが幅広くそろえられ、自由に閲覧できる。関連グッズとしては、寺山修司没後30年を記念して作成されたTシャツやバッジ、また洋菓子「田園に歌詩集(カシス)」などの新商品ほか、定番のクリアファイル、お面、書籍、DVD、CDなどが販売される。更に3,500円以上購入すると「演劇実験室◎天井棧敷」公演『新宿版・千一夜物語』当時のチケットデザインのコースターがプレゼントされる。

■小劇場運動について
1960年代から1970年代、世界の若者の既成の秩序に対する異議申し立てに同調するように、日本の演劇界でも新劇とはまるで異質な世界を創造することを目指した小劇場運動(いわゆるアングラ演劇)が勢いを持ち、寺山修司(天井棧敷)、唐十郎(状況劇場)、鈴木忠志(早稲田小劇場)、佐藤信(黒テント)、串田和美(自由劇場)らがそれまでにない実験的な舞台を繰り広げた。

■寺山修司(1935〜1983)
1935年12月10日青森県生。詩人、劇作家、写真家、映画監督。1967年「演劇実験室◎天井棧敷」を設立、主宰。世界屈指の前衛劇団として国際的に活躍。代表的舞台に「毛皮のマリー」「奴婢訓」「レミング」。映画監督としても「書を捨てよ町へ出よう」「田園に死す」の他、実験映画も次々に発表。1983年5月4日、47歳で急逝。1997年、青森県三沢市に、寺山修司記念館開館。2013年は、寺山修司没後30年の節目の年で、演劇、映画祭、展覧会等のイベント及び出版が、国内外で多数開催される予定だ。

【展覧会情報】
TERAYAMA MEMORIAL 30TH IN SHIBUYA
寺山修司没後30年
寺山修司と天井棧敷◎全ポスター展
―演劇実験室◎天井棧敷の宣伝美術の全貌―
■会期:2013年4月10日(水)~5月19日(日) 13:00~19:00 (最終日 ~17:00)
※4月15・22・30日、5月7・13日休廊
■会場:ポスターハリスギャラリー(渋谷・文化村通りドン・キホーテ裏)
■入場料 一般:500円/学生:300円(半券提示で再入場可)
※5月4日 寺山修司の命日は入場無料
※パルコ劇場『レミング』、シネクイント『寺山修司◎映像詩展』のチケットを提示すると1回のみ無料※シネクイント『寺山修司◎映像詩展』フリーパス提示で、何度でも入場可
■企画製作:ポスターハリス・カンパニー、テラヤマ・ワールド、三沢市寺山修司記念館
■協力:パルコ

寺山修司没後30年記念で、天井棧敷のポスター展、映画祭、舞台を同時開催 | 写真

【同時開催のイベント情報】

■映画祭
「寺山修司◎映像詩展」会場:シネクイント会期:2013年4月13日(土)~19日(金)料金:一般 1,800円、大学生:1,500円、高校生:1,300円、シニア・中学生以下:1,000円 (全席指定・定員入替制)チケット:鑑賞日の3日前から劇場窓口・WEBにて販売

映像の魔術師・寺山修司のシュールでアヴァンギャルドな映像作品。没後30年を記念して、監督作品のみならず脚本作品も合わせて28本一挙上映。豪華ゲストによるトークショーも開催される。

【問い合わせ先】
ポスターハリス・カンパニー
TEL:03-5456-9160

■演劇
「レミング ~世界の涯まで連れてって~」
会場:パルコ劇場(渋谷パルコ パート1・9F)
会期:2013年4月21日(水)~5月16日(木)
入場料金:8,400円、U-25チケット:5,000円(25歳以下対象/当日指定席券引換/要身分証明書)作:寺山修司 演出:松本雄吉(維新派) 上演台本:松本雄吉、天野天街(少年王者舘)出演:八嶋智人、片桐仁、常盤貴子、松重豊 他

寺山修司主宰「演劇実験室◎天井棧敷」の最終公演「レミング」を上演する。初演、再演時、寺山修司の超現実の言葉と洗練された造形美で観客を圧倒した舞台。今回は、壮大な野外劇や「ヂャンヂャン☆オペラ」という独特の表現で、世界を震撼させ続ける維新派の松本雄吉が新解釈で挑む。

【問い合わせ先】
パルコ劇場
TEL:03-3477-5858

Photos(2枚)

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