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展覧会「モダンクラフトクロニクル」京都国立近代美術館で - 日本の近代工芸の展開を紹介

展覧会「モダンクラフトクロニクル─京都国立近代美術館コレクションより─」が、京都国立近代美術館にて、2021年7月9日(金)から8月22日(日)まで開催される。

近代工芸の展開を紹介

林康夫《Untitled》1950年 京都国立近代美術館蔵
林康夫《Untitled》1950年 京都国立近代美術館蔵

1963年に開館した京都国立近代美術館は、活動の柱のひとつに工芸を置いており、国内有数の工芸コレクションを形成してきた。また、海外の工芸表現を日本との比較のなかで紹介する展覧会もたびたび開催し、日本の美術・工芸会に刺激を与えてきた。

三代田畑喜八《一越縮緬地鳳凰桐文振袖》1954年 京都国立近代美術館蔵[前期展示]
三代田畑喜八《一越縮緬地鳳凰桐文振袖》1954年 京都国立近代美術館蔵[前期展示]

展覧会「モダンクラフトクロニクル─京都国立近代美術館コレクションより─」では、同館の展覧会活動の一端を回顧するとともに、近代工芸の展開を7章に分けて、時代を遡りつつ紹介する。

工芸に関する国際展を回顧

マグダレーナ・アバカノヴィッチ《黒い上衣V》1974年 京都国立近代美術館蔵
マグダレーナ・アバカノヴィッチ《黒い上衣V》1974年 京都国立近代美術館蔵

1963年の開館後、京都国立近代美術館では、工芸に関するさまざまな国際展を開催し、世界の工芸表現の諸動向を紹介してきた。第1章では、ピーター・ヴォーコス《陶彫》やマグダレーナ・アバカノヴィッチ《黒い上衣V》など、同館のコレクションに加わった展覧会出品作を展示し、これらの国際展を振り返る。

戦後の工芸と表現の拡大

堀内紀子《浮上する立方体の内包する空気》1977年 京都国立近代美術館蔵
堀内紀子《浮上する立方体の内包する空気》1977年 京都国立近代美術館蔵

第二次世界大戦後、陶芸分野の四耕会や走泥社の作家が非実用形態のオブジェを制作するなど、工芸の各分野で表現の幅が広がるようになった。第2章では、こうした動向を代表するクレイ・ワークやファイバー・ワークなどを取り上げ、八木一夫《距離》や堀内紀子《浮上する立方体の内包する空気》などを展示する。

「美術」としての工芸

番浦省吾《海と山と空蒔絵衝立》1931年 京都国立近代美術館蔵
番浦省吾《海と山と空蒔絵衝立》1931年 京都国立近代美術館蔵

工芸が国の美術制度に組み込まれたのは、1927年、帝国美術展覧会(帝展)に第四部美術工芸が設置されたおりのこと。以後、帝展(文展、日展)は工芸表現を発表する中心となる。第3章では、ここで問題となった“用と美”の関係、自己表現としての作品のあり方に着目。番浦省吾《海と山と空蒔絵衝立》などを通して、制度化された「美術」としての工芸に光をあてる。

「近代工芸」の幕開け

藤井達吉《棕櫚図屏風》1916年頃 京都国立近代美術館蔵
藤井達吉《棕櫚図屏風》1916年頃 京都国立近代美術館蔵

第5章は、“自己表現”としての工芸がテーマ。大正時代、富本憲吉やバーナード・リーチといった作家は、アマチュア的な技術でありながら自己の内面の表出を重視した制作を行った。本章では、バーナード・リーチ《楽焼大皿「兎」》や藤井達吉《棕櫚図屏風》など、従来の規範にとらわれない制作で「近代工芸」の扉を開いた作家の作品を紹介する。

展覧会概要

展覧会「モダンクラフトクロニクル─京都国立近代美術館コレクションより─」
会期:2021年7月9日(金)~8月22日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 7月9日(金)~8月1日(日) / 後期 8月3日(火)~8月22日(日)]
※当初は7月2日(金)の開幕を予定していたが変更
会場:京都国立近代美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
開館時間:9:30~17:00(金・土曜日は20:00まで開館)
※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(8月9日(月・休)は開館)、8月10日(火)
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、大学生 500円(400円)
※( )内は20名以上の団体および夜間割引(金・土曜日17:00以降)
※高校生以下・18歳未満、心身障がい者と付添者1名、母子家庭・父子家庭の世帯員は無料(入館時に証明できるものを提示)
※本料金でコレクション展も観覧可
※休館日・開館時間などは変更となる場合あり(来館前に最新情報を確認のこと)

【問い合わせ先】
京都国立近代美術館
TEL:075-761-4111 (代表)

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