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マーク・マンダース展が東京都現代美術館で - “架空の芸術家”の自画像=「建物」のインスタレーション

企画展「マーク・マンダース ─マーク・マンダースの不在」が、東京都現代美術館にて、2021年3月20日(土)から6月20日(日)まで開催される。

マーク・マンダース、国内美術館初の個展

マーク・マンダース《椅子の上の乾いた像》2011-15年 東京都現代美術館蔵
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, Tokyo
マーク・マンダース《椅子の上の乾いた像》2011-15年 東京都現代美術館蔵
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, Tokyo

マーク・マンダースは、1968年にオランダに生まれ、現在はベルギーを拠点に活動している現代美術家だ。金沢21世紀美術館ではミヒャエル・ボレマンスとの2人展が開催されており、本展「マーク・マンダース ─マーク・マンダースの不在」は、国内美術館では初の個展となる。

建物としてのセルフ・ポートレイト

マーク・マンダース《4つの黄色い縦のコンポジション》2017-19年
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, Tokyo Photo: Maris Hutchinson
マーク・マンダース《4つの黄色い縦のコンポジション》2017-19年
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, Tokyo Photo: Maris Hutchinson

マンダースは「建物としてのセルフ・ポートレイト」という独自の構想のもと、30年以上にわたって一貫した制作を続けている。その構想とは、“架空”の芸術家「マーク・マンダース」の自画像を「建物」の要素により構築するというもの。この「建物」の部屋に設置するための彫刻やオブジェをインスタレーションとして展開し、それらの配置全体から芸術家の“像”を浮かび上がらせるのだ。

凍結した瞬間

マーク・マンダース《黄色と青のコンポジション》2014-18年
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp Photo: Peter Cox
マーク・マンダース《黄色と青のコンポジション》2014-18年
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp Photo: Peter Cox

個々の作品は、私的な記憶や過去の美術史に基づくイメージ、彫像や言葉などの多彩な要素から構成される。脆い/艶かしい質感、そして複数のパーツによる緊張に満ちた配置やスケールの不調和を、緻密に計算することで作られる作品群は、静謐さ・不穏さとともに、あるひとつの瞬間がすべて停止しているような感覚を呼び起こす──マンダースはそれを「凍結した瞬間」と呼んでいる。

不在、あるいは作家なき自画像

マーク・マンダース《舞台のアンドロイド(88%に縮小)》2002-14年
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp Photo: Peter Cox
マーク・マンダース《舞台のアンドロイド(88%に縮小)》2002-14年
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp Photo: Peter Cox

マンダースの個々の作品は一瞬凍りつき、それら全体が架空のマンダース像を織りなす。しかし、異なる部屋や構成にしたがって置き換わることでまた別の自画像が浮かび上がるというように、「建物」全体が絶えず改変されてゆく。このようにして、作家マンダースの不在においてもなお、自画像としての「建物」が、現実と想像力が入り交じる空間に立ち現れるのだ。

「建物」としてのインスタレーションを展開

マーク・マンダース《未焼成の土の頭部》2011-14年
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp & Tanya Bonakdar Gallery, New York/Los Angeles Photo: Genevieve Hanson
マーク・マンダース《未焼成の土の頭部》2011-14年
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp & Tanya Bonakdar Gallery, New York/Los Angeles Photo: Genevieve Hanson

企画展「マーク・マンダース ─マーク・マンダースの不在」では、作家本人の構想に基づいて、1フロア全体を1つの作品、すなわち「建物」のインスタレ―ションとして構成する。

マーク・マンダース《マインド・スタディ》2010-11年  ボンネファンテン美術館蔵
 Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp Photo: Peter Cox / Bonnefanten
マーク・マンダース《マインド・スタディ》2010-11年  ボンネファンテン美術館蔵
Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp Photo: Peter Cox / Bonnefanten

会場には、近年のマンダースの重要な個展に必ず出品されてきた代表作も展示。なかでも《夜の庭の光景》と《マインド・スタディ》は、日本初公開となる。さらに、マンダースが自ら「大好きな作品」だと語る、部屋のインスタレーションも展示する予定だ。

作品を見る者は、今ここで確かに作品を前にする一方で、架空の作家の自画像として構想される「建物」の部屋の中にもいる──虚と実とが交錯するマンダース独自の空間を、本展では存分に楽しむことができるだろう。

展覧会概要

企画展「マーク・マンダース ─マーク・マンダースの不在」
会期:2021年3月20日(土)~6月20日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
休館日:月曜日(5月3日(月・祝)は開館)、5月6日(木)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
観覧料:一般 1,500円、大学生・専門学校生・65歳以上 1,000円、中高生 600円、小学生以下 無料
※開催内容は変更となる場合あり

【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
※年中無休 8:00~22:00

Photos(9枚)

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