小田急電鉄および東京地下鉄が主体となる新宿駅西口地区の再開発計画がスタートする。竣工は2029年を予定。なお、これにより小田急百貨店 新宿店本館は、2022年10月2日(日)が最終営業日となる。
1日約380万人という世界一の乗降客数を誇る新宿駅。その西口を生まれ変わらせる再開発計画は、2019年12月に都市計画決定された新宿駅直近地区土地区画整理事業と一体となり、駅とまちの連携を強化する。歩行者ネットワークやにぎわいを生み出す空間を整備するとともに、防災機能の強化、 最新技術の導入等による環境負荷の低減も行っていく。
今回の大規模開発によって誕生する建物は、地上48階・地下5階、高さ約260メートルを誇り、中低層部に商業機能を備える。また、高層部にはハイグレードなオフィス機能を備え、オフィス機能と商業機能の中間フロアには、新宿の特性を生かし、来街者と企業等の交流を促すビジネス創発機能も導入する予定となっている。
低層部には、小田急沿線や東京メトロ沿線等の情報を発信する機能も完備。新宿グランドターミナルの一体的な再編を行い、新たなまちづくりを新宿全体へ波及していく。
同再開発に向けて2022年10月2日(日)には小田急百貨店 新宿店本館の営業を終了。営業終了後は改装された新宿西口ハルクでの営業となる。改装後は「食品」「化粧品」「インターナショナルブティック」を中心とした構成で展開していく。
2029年度には、「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」も竣工を迎える予定。同計画地では、分譲マンション、商業系施設、業務系施設、生活支援施設の建設のほか、周辺道路の拡幅を予定している。
【詳細】
新宿駅西口地区の再開発計画
竣工:2029年度予定
着工:2022年度予定
事業主体:小田急電鉄株式会社、東京地下鉄株式会社
計画地:東京都新宿区新宿三丁目および西新宿一丁目各地内
敷地面積:約15,720平方メートル
延床面積:約281,700平方メートル
主要用途:商業、業務、駅施設等
階数:地上48階 地下5階
最高高さ:約260m