戦前から戦後にかけて、雑誌編集をはじめ人形作家、ファッションデザイナー、インテリアデザイナーなど多彩な才能を発揮した中原淳一。中原の生誕100年を記念した原画展「生誕100周年 中原淳一展」が、2013年2月6日(水)から東京・日本橋三越本店をはじめ、横浜・大阪・愛知へ巡回する。
中原淳一は、少女雑誌「少女の友」や自ら創刊した「それいゆ」「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」のなかで、女性として美しく生きる姿勢、外面の美しさと共に内面を磨き上げる大切さを説き、 女性はもちろん男性達からも強い支持を受けてきた。本展では、デビュー前から晩年に至るまでの足跡を押さえつつも、特に戦後「それいゆ」の創刊から花開いた多彩な才能に重点を置いて展示。
初期から晩年までの雑誌の表紙絵や挿絵、スタイル画などの原画を中心に、人形、付録など全体で約400点を展示。初公開となる「ひまわり」の表紙原画3枚も大きな見どころ。今も新しく美しいスタイル画や、暮しを彩るインテリアの工夫など、特にファッションとライフスタイルの提案を中心にとりあげ、中原が現代のアーティストたちに与えた影響の大きさが浮き彫りにする。
会場特設ショップでは中原淳一グッズなど100周年記念アイテムが多数発売される。また、原画展を記念して、中原淳一を敬愛するケイタマルヤマのデザイナー 丸山敬太が"七人のお姫さま"イラストのドレスを再現、制作するのでこちらも注目だ。
【中原淳一について】
香川県生まれ。幼少の時より絵や造形に才能を示し、18歳の時、趣味で作ったフランス人形が認められ東京の百貨店で個展を開催。それがきっかけで雑誌「少女の友」の挿絵、絵、表紙絵、付録等を手掛けるようになり、一世を風靡する人気画家となる。
終戦後は、女性雑誌「それいゆ」(1946年)少女雑誌「ひまわり」(1947年)「ジュニアそれいゆ」(1954年)「女の部屋」(1970年)を相続いて創刊。夢を忘れがちな時代の中で女性たちに暮らしもファッションも心も「美しく生きる」ための指針を示してカリスマ的な憧れの存在となった。女性誌の基礎を作っただけでなくイラストレーター、ファッションデザイナー、スタイリスト、インテリアデザイナーなど多彩な才能を発揮、その全ての分野において現代につながる先駆的な足跡を残している。
【「生誕100周年 中原淳一展」概要】
東京会場:日本橋三越 新館7階ギャラリー
期間:2013年2月6日~2月18日
住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1
横浜会場:そごう美術館
期間:2013年6月1日~7月15日
住所:横浜市西区高島2-18-1
大阪会場:阪急うめだ本店
期間:2013年7月24日~8月 5日
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7
愛知会場:刈谷市美術館(予定)
2013年9月14日~11月3日
住所:愛知県刈谷市住吉町4-5
【お問合せ】
株式会社ひまわりや
東京都渋谷区広尾5-8-16-202
TEL:03-5449-8251