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【開催中止】「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展」国立新美術館で、バロック先駆者の代表作に迫る

東京・六本木の国立新美術館にて予定されていた展覧会「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展」の開催が中止。2021年3月24日(水)から5月10日(月)までの会期を予定していた。

カラヴァッジョの傑作《キリストの埋葬》が来日

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610)《キリストの埋葬》
1603-04年 油彩/カンヴァス 300×203 cm バチカン美術館 
FOTO © GOVERNATORATO SCV - DIREZIONE MUSEI VATICANI
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610)《キリストの埋葬》
1603-04年 油彩/カンヴァス 300×203 cm バチカン美術館
FOTO © GOVERNATORATO SCV - DIREZIONE MUSEI VATICANI

皺の1本1本まで描きとる写実描写。劇的な明暗。ダイナミックな構図。16世紀末から17世紀初頭にかけてローマで活躍した画家・カラヴァッジョは、そのドラマティックな表現でもって、感情を巧みに伝える革新的な宗教画や風俗画を生み出し、バロック美術の先駆的役割を果たした。

「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展」は、このカラヴァッジョの傑作の1つである《キリストの埋葬》を目にすることのできる展覧会だ。鋭い明暗・緊密な構図のもと、死せるキリストとその取り巻きを劇的に描いた本作は、ローマのサンタ・マリア・イン・ヴァリチェッラ聖堂の礼拝堂のために制作され、ルーベンスをはじめ後世の多くの画家たちへと影響を与えた。

版画や書簡から迫る作品の背景

本展は、大画面の映像などによって《キリストの埋葬》への理解を深められる構成。また同時代の版画を通して、ローマ・カトリック教会の改革運動といった、本作が描かれた歴史的背景へも迫る。

さらに、当時の日本各地のキリスト信徒集団がローマ教皇へ送った書状も紹介。カラヴァッジョ成熟期の代表作を大きな視点から捉え直す展覧会となっている。

展覧会概要

〈開催中止〉展覧会「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展」
会期:2021年3月24日(水)〜5月10日(月)
※当初は2020年10月21日(水)〜11月30日(月)の会期を予定していたが変更
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2

【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

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【開催中止】「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展」国立新美術館で、バロック先駆者の代表作に迫る|写真1

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