また、ロングコートのサイドには、深いスリットをあしらうことで軽やかさを持たせた。腕を通す人のことを考え、動きやすさを追求したディテールは、着る人のための制服でもある、というデザイナー小野智海の思いから作られている。

ワンピースタイプ

ディセンシアのブランドロゴから着想したディテールも。ワンピースに斜めに配したタックは、ブランドのアイデンティティである“斜めのライン”を表現。どんな時でもポジティブに「胸を張って生きていく」女性を応援する、そんなブランドからのメッセージに共鳴して作られたデザインだ。

袖丈は、コート、ワンピースともにまくらないでも接客できるように、試着を繰り返して幅と丈を調整した。すべては、接客時に来店者へおもてなしの心を表現するためだ。

日本古来の素材「大麻布」

ディセンシア×_ トモウミ オノのコラボレーション制服には、日本古来の素材である「大麻布」を起用。大麻布ブランド まよたえ(majotae)とコラボレーションした。

速乾性・保湿性・耐久性・柔軟性を備えた大麻布を現代によみがえらせた、まよたえ(majotae)を贅沢に使用した。

“ディセンシアグレー”を追求

コラボレーション制服の製作にあたり、追求したのは「ディセンシアグレー」に染めること。パキっとしたカラーとは異なり、独特のニュアンスを持ったクールなグレーへと近づけるのは困難なこと。何度も染色を繰り返し、イメージぴったりのカラーを作り出した。

また、各アイテムをデザインするにあたって、膨大なデザインをスケッチ。ボディを使って立体的なデザインを作り出すトアルを行うことで、着る人に寄り添う着心地のよいウェアを作り出している。各アイテムは、デザインだけでなく素材の配合も変更。インナーになるトップス＆パンツは、ソフトな肌触りのものを、コートやワンピースには、麻特有の素材感を引き出す厚手の生地を使用している。

出来上がった制服は、独特の温かみを持つ大麻布まよたえの風合いと、クールなグレーの色合いが生み出す、他では見られない個性的なスタイル。

腕の動きや足さばき、洗いによってシワの出やすい麻であるが、この素材の表情もデザインとして起用。一人ひとりの個性美を大切にする、敏感肌ブランドディセンシアならではのアイデアを詩的にマテリアルで表現した。

着ていくうちに肌になじみ、時の経過とともに“その人らしさ”が現れていくので、深みのある表情を楽しむことができる。

ディセンシア×_ トモウミ オノコラボアイテムをゲット

ディセンシア伊勢丹新宿店オープンを記念して、ディセンシア×_ トモウミ オノの数量限定コラボレーションアイテムを購入者に先着でプレゼント。ディセンシアの制服にも使用した、まよたえ(majotae)のテキスタイルを使ったピローケースとオリジナルストールを用意した。