リアリティを持たせるため、原作だけでなく19世紀の服飾文化も参考に、デザイナー西原梨恵が作り上げた衣装。ロケ地・イタリアの温暖な気候に合わせて、通気性の良い素材でデザインされている。ただし、クローズアップシーンの多いエドの衣装だけは本革を使用。40度近い暑さの中、重い衣装を涼し気に着こなす山田の姿は劇場でチェックを。

フルCGで描かれる弟アル

実写映画化に伴い、懸念材料となったのは弟アルの表現方法。実物模型での再現も検討されたが、甲冑に身軽な動きをさせるのは困難なため、ワイヤレスのモーションキャプチャーを起用し、フルCGで描かれることが決まった。出来上がったアルの姿は、リアリティに満ちており共演者の動きともシンクロ。迫力満点なアルの姿をスクリーンで見ることが出来るだろう。

キャラクター紹介

エド：山田涼介

史上最年少で国家錬金術師の称号を得た天才。二つ名の「鋼の錬金術師」は、彼の右腕と左脚が鋼の義肢、オートメイルであることに由来する。瞬間湯沸かし器のような情熱的な性格であるが、弟アルを深く思う優しい心を持つ。演じるのは、Hey!Say!JUMP山田涼介。「金田一少年の事件簿」TVシリーズや映画『映画 暗殺教室』『グラスホッパー』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などに出演。

アル：水石亜飛夢

人体錬成により魂のみの存在である弟のアル。屈強な鎧姿の見た目のゴツさとは裏腹にとても優しい心を持つ。しっかり者で兄エドの最良の理解者。声を担当するのは、100名を超えるオーディションにて撮影現場でモーションキャプチャーを演じる役者に選ばれた水石亜飛夢。

ウィンリィ：本田翼

オートメイル技師としてエドとアルを心身両面支える幼馴染。二人を信じ傍で見守り続けている。ウィンリィ役には本田翼。モデルとしてデビューし、雑誌『non-no』などで活躍。近年はTV「地味にスゴイ！校閲ガール・河野悦子」や映画『アオハライド』『少女』『土竜の唄 香港狂騒曲』などに出演し、女優として活躍している。

マスタング大佐：ディーン・フジオカ

軍のトップを上り詰めるという野望を持つ、若き将校。発火布で作られた手袋から繰り出す火炎錬成を得意とする国家錬金術師でもあり、「焰の錬金術師」という二つ名を持つ。マスタング大佐役には、現在TV、映画、CMに引っ張りだこなディーン・フジオカ。2018年には『坂道のアポロン』『海を駆ける』『空飛ぶタイヤ』の公開を控えている。

ラスト：松雪泰子

「色欲」の名を持つ女性の形をしたホムンクルス。高い知性を持ちリーダー格として暗殺・工作活動を行っている。伸縮自在の爪を使って相手の身体を貫き攻撃する。演じるのは松雪泰子。NHK大河ドラマ「平清盛」をはじめ、映画『フラガール』『脳男』などに出演。

エンヴィー：本郷奏多

嫉妬」の名を持つホムンクルスエンヴィーは、変幻自在な変身能力を持っている。見知った相手なら外見そっくりに変化でき、その力を使って敵陣まで潜入して暗殺任務を遂行する。エンヴィー役には本郷奏多。映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『GANTZ』などヒット作に恵まれ、『氷菓』『いぬやしき』の公開を控えている。

グラトニー：内山信二

「暴食」の名を持つホムンクルス。巨体に見合った無尽蔵の食欲を持ち、常に腹を空かせている。松雪泰子演じるラストだけには従順。担当するのは子役として人気を博し、現在は俳優として活躍している内山信二。

ヒューズ中佐：佐藤隆太

マスタング大佐と同期で盟友。友情と家族愛に満ちた人物で、部下からの信頼も厚い。演じるのは佐藤隆太。TV「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」「ウチの夫は仕事ができない」「カンナさーん」など人気番組で活躍している俳優だ。

ホークアイ中尉：蓮佛美沙子