21_21 DESIGN SIGHTにて、2011年7月26日(火) から7月31日(日)までの6日間、東北地方の人々が築いてきた文化に焦点をあてる特別企画「東北の底力、心と光。 『衣』三宅一生」が開催される。この会期中、展示や映像上映のほか、さまざまな分野の著名人が連日登場し、東北のものづくりやその精神に触れるトークや公開制作、詩の朗読や音楽の演奏などを行う。
「東北の底力、心と光。 『衣』三宅一生」では、生活の基礎となる「衣食住」の「衣」に軸をおき、21_21 DESIGH SIGHTディレクターのひとりである三宅一生が、東北で生み出される日用品の数々を、その背景とともに紹介。自身の衣服デザインにおける東北との関わりを通して、東北の「底力」を多くの方々とともに見つめることができる。
東日本大震災を受けて、人は多くのことに気づき、考えさせられた。そのひとつが東北地方の人々の精神と”ものづくり”の持つ、大きな力。東北地方では、雪の季節が長く厳しい環境のなか、人々は自然と共存する暮らしを大切に、工夫を凝らしながら、美しく力強い日用品を生み出してきた。かつて柳宗悦が、「日本でのみ見られるものが豊(ゆたか)に残っている、手仕事の国」とも記した東北地方。こうしたものづくりの知恵や、長い歴史のなかで伝えられ、磨かれてきた伝統的な手仕事の技は、今日、社会を支えるさまざまな技術にも結びついている。
過剰なほどに消費してきた現代に暮らす私たちが忘れかけている、しかし大切にしなくてはならない「心」が、この地方のものづくりには残っている。そこから生まれ出る未来に向かっていく希望の光を再確認できる良い機会、ぜひ会場に訪れて欲しい。
【開催概要】
東北の底力、心と光。 「衣」、三宅一生。
会期:2011年7月26日(火) - 7月31日(日) ※会期中無休
時間:11:00 - 20:00(入場は19:30まで)
入場料:無料
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6
Tel:03-3475-2121