ルオハン 2026-27年秋冬コレクション- 身体の動きから生まれる構造美
ルオハン(RUOHAN)の、2026年秋冬コレクションを紹介。
彫刻のように服を構築
ルオハンは、身体と素材の関係性を探求しながら、建築やアート、音楽など多様な領域から着想を得てコレクションを制作している。服作りでは、色付きのブロックを積み重ねたミニチュア模型を用いてフォルムや構造を検証。ニットと織物の境界を曖昧にする独自の素材使いと、彫刻的なシルエットを特徴としている。
動きから生まれるフォルム
2026年秋冬シーズンの出発点となったテーマは「ムーブメント(Movement)」。完成されたひとつのイメージからではなく、身体のわずかな傾きや回転、伸び、あるいは小さな揺らぎといった断片的な要素からクリエーションをスタートさせた。
コレクションでは、身体の動きによって変化するフォルムに着目。ブランドらしい彫刻的かつ建築的なアプローチを通して、静止と運動のあいだを行き来するようなシルエットを提案した。
建築物を思わせる直線的なシルエット
なかでも目を引くのは、建築物の石材を思わせるまだらな表情の生地を用いたジャケットやスカート。ジャケットは襟を省いたミニマルなデザインで、前立てから肩先まで直線的なラインを強調した。自立するショルダーラインが、建築物のような力強いシルエットを描き出している。スカートもまた装飾を削ぎ落としたストレートシルエットで構成され、垂直に落ちるラインによって素材の質感を際立たせている。
「岩」から着想した素材使い
今季は「動き」を起点にしつつ、時間や圧力によって形づくられる「岩」を素材探求のメタファーとして取り入れている。岩が形成される過程に着想を得て、素材も加工によって性質を変化させている。フェルト加工を施したニットや柔らかな織物を用いながら、ニットと織物の境界を曖昧にする素材表現を追求した。
透け感が際立つニットワンピース
こうした素材への探求は、透け感のあるニットにも反映されている。大小さまざまな編み目で構成したロングワンピースは、軽やかな印象を演出。裾に向かってたっぷりと分量を持たせることで、優雅なドレープを描くAラインシルエットに仕上げた。
柔らかな陰影が生む立体感
メルトン素材を用いたルックも印象的だ。柔らかな生地が生む自然なたわみや落ち感は、彫刻作品に刻まれた陰影のような奥行きがある。身体の動きに合わせて表情を変えながら、静かな佇まいの中にも立体的な存在感を漂わせていた。
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