展覧会「フォンタネージ」京都国立近代美術館で - イタリアの旅する風景画家、日本初の大回顧展
画家アントニオ・フォンタネージの日本初の大回顧展として、展覧会「フォンタネージ—イタリアの光・心の風景」が、京都国立近代美術館で2026年7月18日(土)から10月4日(日)まで開催される。その後、東京・三菱一号館美術館、愛知・名古屋市美術館にて巡回展を行う。
アントニオ・フォンタネージとは?
画像提供:トリノ博物館財団
アントニオ・フォンタネージは、1818年にイタリア北部レッジョ・エミリアに生まれた画家。第1次イタリア独立戦争に志願兵として加わったのち、スイスのルガノ、ジュネーヴに移り、パリや南仏、ロンドン、フィレンツェなどを旅しながら風景画を描いた。
日本で西洋画を教えた教育者であり、旅する風景画家でもある
画像提供:トリノ博物館財団
日本では、明治政府に招かれたお雇い外国人(外国人専門家)として知られることが多い。1876年に来日し、工部美術学校の画学教師に就任。約2年で帰国したものの、浅井忠、小山正太郎、松岡壽ら生徒たちはその教えを受け継ぎ、日本の洋画の基礎を築いていく。本展では、こうした教育者としての姿だけでなく、光や自然、都市、人々の労働に向き合った画家フォンタネージの歩みをたどる。
初期から晩年まで、約200点でたどる日本初の大回顧展
画像提供:トリノ博物館財団
会場には、初期から晩年に至る油彩画、スイスや英国を旅して制作した版画など約200点が揃う。イタリアから来日する作品に加え、国内の美術館・博物館が所蔵するフォンタネージ作品も紹介。故郷で美術を学んだ初期から、ジュネーヴでの制作、パリで触れたコローやバルビゾン派の画家たちによる絵画表現、ロンドンで吸収したターナーやコンスタブルの表現まで、旅を通して変化した風景表現を追う。
画像提供:トリノ博物館財団
注目したいポイントは、自然の一瞬の表情を絵画にするまなざし。トリノ市立近現代美術館所蔵の《四月》では、雲が太陽を遮った瞬間、平原に光が広がる場面を描いた。また、都市風景や農村の日々、家畜や働く人々を主題にした作品からも、フォンタネージが風景を単なる眺めではなく、人の営みや感情を映す場としてとらえていたことが感じ取れる。
日本での制作と教育
日本での制作と教育にも焦点を当てる。レッジョ・エミリア市立博物館所蔵の《日本の寺の入り口》をはじめ、来日中から帰国後にかけての作品を紹介し、浅井忠、小山正太郎ら弟子たちの作品もあわせて展示する。
後世の芸術家への継承
画像提供:トリノ博物館財団
さらに、フォンタネージの死後に広がった影響もたどる。フォンタネージから指導を受けたエンリコ・レイチェンドや没後の回顧展に携わったレオナルド・ビストルフィ、ジュゼッペ・ペリッツァ・ダヴォルペード、カルロ・カッラ、フェリーチェ・カゾラーティら後世の芸術家の作品を通して、風景へのまなざしや人間の描写、光の表現がどのように受け継がれたのかを紹介する。
【展覧会詳細】
日本イタリア国交樹立160周年記念・フォンタネージ来日150周年記念
「フォンタネージ—イタリアの光・心の風景」
会期:2026年7月18日(土)~10月4日(日)
会場:京都国立近代美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
開館時間:10:00~18:00、金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし、7月20日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開館)、7月21日(火)、9月24日(木)
観覧料:一般 2,000円(1,700円)、大学生 1,300円(1,100円)
※( )内は前売、20名以上の団体、夜間割引(金曜18:00以降)
※高校生以下・18歳未満、障害者手帳を持参した本人とその付添者1名、ひとり親家庭の世帯員は無料
※無料対象者は、入館時に学生証、年齢確認書類、障害者手帳等の提示が必要
※本料金でコレクション展も観覧可
前売券販売期間:2026年5月18日(月)~7月17日(金)
※日時予約制ではない
■巡回展
・東京
会期:2026年10月17日(土)~2027年1月24日(日)
場所:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
・名古屋
会期:2027年2月6日(土)~4月4日(日)
場所:名古屋市美術館
住所:愛知県名古屋市中区栄2-17-25
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