展覧会「世紀末パリの煌めき」茅ヶ崎市美術館で、ミュシャやロートレックら巨匠のポスター芸術
茅ヶ崎市美術館で、展覧会「世紀末パリの煌めき ―OGATAコレクションにみるミュシャ、シェレ、ロートレック」が、2026年6月17日(水)から8月23日(日)まで開催される。
ベル・エポックのパリを彩ったポスター芸術
19世紀末のパリは、「ベル・エポック(美しき時代)」と呼ばれる、文化が大きく花開いた時代。産業の発展を背景に、美術、舞台芸術、音楽、文学などが人々の暮らしに近づいていった。さらに、なめらかな曲線や植物の模様を取り入れたアール・ヌーヴォーが広がり、印刷技術の進歩によって、街には色鮮やかなポスターが掲げられるようになる。もともと広告だったポスターは、街の風景をつくると同時に、見るものとしても楽しまれるようになった。
本展では、OGATAコレクションより、アルフォンス・ミュシャ、ジュール・シェレ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックら、ポスター芸術の礎を築いた作家の作品を紹介する。カフェ、サーカス、劇場など、当時の最先端の都市生活が描かれたポスターを通して、活気あるパリの空気をたどる展覧会だ。
ミュシャが手掛けた優美なアール・ヌーヴォー作品
中心となるのは、チェコ出身のミュシャ。ミュシャは、アール・ヌーヴォーらしい植物的な曲線の装飾と、優美な女性像を組み合わせた表現で知られている。会場では、ポスターに加え、商品パッケージや室内装飾パネルまで、暮らしの中へ広がったミュシャの創作を取り上げる。多彩な創作を通して、ミュシャの作品がなぜ人々を惹きつけたのかを紹介する。
ミュシャを語るうえで欠かせない、女優サラ・ベルナールの作品も紹介する。ミュシャは、サラ・ベルナールの主演舞台ポスター《ジスモンダ》をきっかけに名声を得た。19世紀末のパリで舞台芸術を象徴する存在だったサラ・ベルナールは、演技に加え、彫刻や絵画にも取り組み、ミュシャやルネ・ラリックらの才能を見出した人物として知られる。
シェレ、ロートレックから“ムハ”としての仕事まで
ミュシャ以前に、街の景色の一部として親しまれていたポスターも登場。明るく華やかな色彩で当時のパリを描いたジュール・シェレ、鋭い線と大胆に形を省略した表現でモンマルトルの人々を表したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックなど、個性の異なるポスターが揃う。シェレが刊行した、小さなサイズでポスターを紹介する作品集『ポスターの巨匠たち』も、ポスターが芸術として見られるようになった流れを伝える契機となった書籍だ。
さらに、パリで成功したミュシャが祖国へ向けたまなざしも紹介する。現在のチェコに生まれたミュシャは、祖国への思いを持ち続け、独立後には国章や紙幣、切手のデザインも手がけた。「世紀末パリの煌めき」では祖国に向き合う「ムハ」としての晩年の活動にも目を向ける。
※「ムハ」は、アルフォンス・ミュシャの姓「Mucha」のチェコ語読み。
【展覧会概要】
世紀末パリの煌めき ーOGATAコレクションにみるミュシャ、シェレ、ロートレック
会期:2026年6月17日(水)〜2026年8月23日(日)
場所:茅ヶ崎市美術館
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし7月20日は開館)、7月21日(火)
観覧料:一般 1,200円(1,100円)、大学生 1,000円(900円)、市内在住65歳以上 600円(500円)
※()内は前売り券および20名以上の団体料金。高校生以下、障がい者およびその介護者は無料。
チケット/前売:前売り券販売期間 ~6月16日(火)(休館日を除く)
【問い合わせ先】
茅ヶ崎市美術館
TEL:0467-88-1177
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