MSGM 2026-27年秋冬ウィメンズコレクション - 構築と流動のコントラストで描く「さまよい」
MSGM(エムエスジーエム)の2026-27年秋冬ウィメンズコレクションを紹介。
構築と流動のコントラストで描く「さまよい」
コレクションの出発点は「さまよう」こと。ミラノのギャラリーを自由に巡りながら出会ったスタニスラオ・レプリの作品や、レオノール・フィニの作品に登場する幻想的な猫のようなまなざし、マリーナ・レインガンツの霞がかった抽象画、そしてアマンダ・ウォールの作品《シャドウボーイズ》《ナイトスタンド》に宿る親密で張り詰めた感情の痕跡。今季はこれらのアートを直接引用するのではなく、創作のメソッドとして捉えているのが特徴だ。
「自由にさまよう」という発想は、構築と流動、硬さと柔らかさのミックスとして色濃く表れている。マスキュリンなテーラリングはよりコンパクトに研ぎ澄まされる一方で、フェミニンなドレスやスカートは流れるように広がる。パワーショルダーのダブルブレストジャケットから、花びらのようにフリルを重ねたピンクのドレスが溢れ出すルックは、その象徴といえる。
また、本来は首元に規律を与えるネクタイをあえてきつく締めず、スカーフのように緩く巻くことで、風になびくような躍動感を演出。シャープなテーラリングの中に、流麗な動きをもたらした。
抽象画を思わせるカラーブロッキング
ベルベットやウール、ツイード、ミリタリーギャバジンといったクラシックで重厚な素材に、スポーティなテクノナイロンや未来的なメタリックタイベックを掛け合わせ、新鮮なコントラストを生み出す。さらに、ライムグリーン、サンオレンジ、ウルトラバイオレット、ラズベリー、ダークチョコレートといった大胆なカラーブロッキングを重ねることで、抽象画のような奥行きと緊張感を加えている。
エッジの効いた柄使い
鮮烈なカラーに加え、毒気を帯びた柄使いもエッジを際立たせる要素だ。ヴィンテージローズを大胆に配したスカートやレオパード柄のノーカラージャケット、黒猫をあしらったシャツなど、多彩なモチーフが重なり合い、落ち着きのなさと生命感を同時にまといながら、コレクションに強い存在感を与えている。
ピックアップ
スケジュール




































